こんな疑問に答えていきます。
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飼い猫が餌を噛まずに丸呑みにしている姿を見ると「大丈夫??消化に悪くない??」と心配になりますよね。
僕も、おんなじこと思ってました。
我が家では、2匹の猫を飼っています。この右の子(ちょろ君)が噛まずに飲み込む系の猫だったんです。
でも、実のところ猫は噛まずに餌を食べるのが「普通」な動物です。
この記事では、
- 猫が餌を噛まずに飲み込んでもOKな理由
- 猫が餌を吐いてしまうときの対策
この2点について分かりやすく解説していきます。きっと、飼い主さんの不安も解消されますよ。
猫は、餌を噛まないのが’’普通’’
実は、猫にとって「噛む」ことはまったく重要ではありません。
野生の猫は、もともと餌を良く噛んで食べる習慣がありません。餌を飲み込めるサイズにかみ切るか丸呑みが猫にとっての「普通」です。
猫が噛まなくてもOKな理由は、次のとおり。
- 消化の仕組みが人間とは違う
- ドライフードは、消化しやすい加工をされている
なので、猫が餌のドライフードを噛まずに飲み込んでいても心配しなくても大丈夫。
心配しなくても良いことを知ったうえで、続きを読んでいってくださいね。
猫が餌を噛む必要がない理由は、消化の仕組みが違うから
猫の消化の仕組みは、人間と比べると次のような違いがあります。
- 丸呑みでもOKな、肉食特化のからだ
- 猫の唾液は、消化用ではない
まず、猫は完全な肉食動物です。当然、そのからだはお肉を消化しやすく作られています。
そのため、お肉の成分である「タンパク質」を分解することに全力を注いでいるわけです。
人間が良く噛む理由は、「唾液」でお米などの「炭水化物」を消化するため。唾液に含まれるアミラーゼと呼ばれる消化酵素で炭水化物を分解します。
そうです。「タンパク質」特化の猫には、関係のない話なんです。
そもそも、噛むことの意味が人間と猫では大きく違うことが分かりますね。
ドライフードは、野生の餌より消化しやすい
猫のドライフード(カリカリ)は、かなり消化しやすくできてます。
実際に試してみるとかなり分かりやすいです。
- ドライフードを用意する
- 少し、人肌の水をかけて数分待つ
- 指で押すとほぐれるくらい脆くなる
実際に、5分ほど水に浸したドライフードがこちら。
簡単に指でつぶれるくらい柔らかくなりました。
猫用に販売されているドライフードは、消化しやすいようにきちんと加工されています。消化の心配はいりません。
野生の頃の猫は、ネズミなどの小動物を食べていました。それは、ドライフードより消化も悪かったはずです。
ドライフードの方が圧倒的に消化しやすいので安心してくださいね。
猫が餌を噛まずに吐いてしまうときは、食事の’’回数’’に注意
猫の中には、餌を勢いよく食べた後に吐いてしまう子がいます。そんな猫さんには、餌の回数を増やすことで負担を減らしてあげるのが効果的です。
餌やりの回数を増やすこはと、吐き戻し対策以外にもメリットがたくさんあります。
詳しくは、[猫の餌は1日3回〜4回で時間を分けた方が良い理由【忙しい人でも可能です】]で共働きなど忙しい人でも実践できる方法を紹介しています。ぜひ、あわせて読んでみてください。
実は、我が家のちょろ君も吐き戻ししちゃう系でした
実は、我が家のちょろ君も食事後の吐き戻しに悩まされた時期がありました。
ちょろ君は、子猫のときから丸呑み派。どんな時も餌を丸呑みにして、身体の大きいくり君より早く食べ終わっていました。
「吐き戻し」が始まったのは、突然です。勢いよく食べたかと思ったら「ケポッケポッ」と音を立てて全部吐き出してしまいました。
その後も、何度か続くことに。
動物病院で相談すると、「食事回数を増やして、一回の量を減らしてみてください」とのこと。実際に試すと、効果はてきめんです。
食事回数を2回から4回に変更したことで、食べて吐き戻すことはほとんどなくなりました。
ちょろ君と同じタイプの猫の場合は、食事回数を増やすことで改善されるかもしれません。
小粒の餌に変更するのも効果あり
餌やりの回数を合わせて気を付けたいのはフードの「粒の大きさ」です。
以前、「ロイヤルカナンの満腹感サポート」という療養食を試したとき、盛大に吐いてしまいました。
満腹感サポートの特徴は、「大きめの粒で胃の中でふやけて膨らむため肥満防止に良い」というもの。
中には、大きめの粒だと胃に刺激が強すぎる場合があるので、猫に合わせて粒の大きさを変えるのもありです。
猫が餌を噛まない事と’’肥満’’は別の問題
たしかに、「噛まない=早食い」の猫が肥満になり易いのはあるかもしれません。でも、「肥満」の原因は餌の量を管理できてないことが主な原因です。
猫が太る原因は、人間が太る原因と同じです。エネルギー(カロリー)を取り過ぎれば太ります。
そして、猫の場合に問題になるのは「飼い主の食事管理」。
ペットとしての猫は、自分で狩をしないため飼い主の与える餌で体型が変化してしまうからです。
肥満の防止は、猫のライフステージや生活にあった量の餌をあげることが何より重要。しっかり、計って与えるようにしてくださいね。
ちなみに、猫の1日に必要なカロリー量は次の式でおよその計算ができます。
去勢・避妊していない成猫 | 1.4 |
去勢・避妊済みの成猫 | 1.2 |
肥満傾向 | 1.0 |
高齢 | 1.1 |
妊娠中 | 2.0 |
授乳中 | 欲しがるだけ(2.0~6.0) |
シニア猫には、小粒の餌で噛まなくても負担を少なく
飼い猫が7歳を超えるシニア猫の場合は、小粒の餌を選ぶことで食事の負担を減らすことができます。
同じように、猫も餌を食べる力が弱くなってきます。
小粒の餌を選ぶことで、噛み砕かなくても丸呑みでき食事の負担を減らせます。
最近では、各社からシニア猫に合わせた食べやすいフードが販売されています。ぜひ、飼い猫に合わせて選んであげてください。
噛まない猫は、”歯石”の対策もしよう
餌を噛まずに飲み込む猫の場合、「歯垢」がつきやすいというデメリットがあります。
実は、この「歯垢」侮っていると怖いのです。
- 歯垢が歯石になる
- 歯茎に炎症が起きる
- 歯が弱って噛めなくなる
「歯垢」は、食べかすや菌の塊です。人間でも虫歯の元になりますよね。
猫は、虫歯になることは稀です。でも、「歯周病」にはなってしまいます。
人間が歯を失う主な原因は、この「歯周病」。猫にも同じことが言えるわけですね。
対策としては、次のものが効果的です。
- ブラッシング(歯磨き)
- 歯磨きスナックを食べる
- 歯磨きおもちゃで遊ぶ
個人的におすすめなのは、猫が受け入れてくれやすい「歯磨き用のスナック」です。
おやつとして与えるだけで良いので、簡単に歯垢対策ができますよ。
あとがき
猫が餌を丸呑みしている姿は、人間から見るとけっこうびっくりしますよね(笑)
僕も、初めの頃は「なんとかして噛ませなければ・・・」とヤキモキしてました。
でも、実際はそんな心配はいりません。猫と人間の食事の仕方が違うだけなんです。
この猫の習性を知ったきっかけは、「ペットフード販売士」の資格をとろうと勉強していた時です。
猫のことを学べば、それだけ不安が減り予防もできます。時間がある人は勉強してみるとたのしいですよ!
以上ッ
そんじゃーね!!
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