シンガプーラのチョロ君と暮らしはじめてもうすぐ10年になります。
シンガプーラというと、猫好きの中ではそれなりの知名度ですが、それ以外の人にはどんな猫か知られてないケースが多いように感じます。
実際、ペットショップなどでも見かけることは少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、シンガプーラという猫がどんな猫なのか、ひいては我が家のチョロ君♂がどんな猫なのか知ってもらうための記事を書いていきたいと思います。
初めに断っておくと、シンガプーラあるあると銘打ちながら実際はチョロ君のあるあるに偏った内容になっています。
一般的なシンガプーラの特徴と比較しながら書いていきますが、そのあたりは「シンガプーラの中にもこんな子がいるのね」ぐらいで流してもらえれば幸いです。
1.甘えん坊で膝の上で寝てくれる
子猫からシニア猫に片足突っ込むくらいまで一緒に生活してきましたが、どの年齢でもずっと甘えん坊なのは変わりません。
膝の上でもすやすや眠るし、冬は布団の中に潜り込んできます。
猫種としてのシンガプーラの性格は、「陽気で好奇心旺盛。穏やかで愛情豊か」。
そんな性格だからか、気がついたらいつもそばにいるし、自分から引っ付いてきてくれる愛おしいやつです。
SNSなどで見かけるシンガプーラも人懐っこくて飼い主さんにべったりな子が多いイメージです。
飼い猫に膝の上で寝てもらうのが夢な飼い主さんにぴったりです。
2.シンガプーラの猫種名が意外と認知されてない
「シンガプーラ」という猫種名は、意外と世間に知られていません。
猫を飼っていると知人から「その子ってなんて猫なの?」と尋ねられることも少なくないのですが、シンガプーラと答えても「はじめて聞いた!なんかおしゃれ」みたいな反応が多いイメージです。
僕がチョロ君を迎えたときも、「シンガプーラってなんだ?」と思った覚えがあります。
長年連れ添ってきた今では、シンガプーラこそ初めての猫にぴったりと思えるくらい飼いやすくておすすめなのですが、まだまだ見かけることが少ない猫種という印象です。
3.「小さな妖精」って聞いてたけど意外と重いし強い
シンガプーラは、その小柄な体格と愛情深くてかわいらしい外見から「小さな妖精」と呼ばれることがあります。
純血種の猫種の中では、最も小さい身体で他の猫種と比べると差は歴然。
な・ん・で・す・が!
体重はというと意外と重いんです。そして、結構筋肉質でがっしりしています。
小さい身体にしっかりと筋肉がついていて、動きもかなり早い。
おもちゃで遊んでいるといつも思うのですが、こんな小さな身体の癖におもちゃへの反応速度は激早で、引っ張る力も気を抜くとおもちゃを持ってかれるか壊されるくらいに強いんです。
たぶん本気で逃げ回られたら捕まえられない…(笑)
4.飼い主以外にもしっかり甘える
甘えん坊な性格については先ほど触れませしたが、この甘えん坊は飼い主以外にも発動します。
例えば、たまにしか来ない両親にも初対面から当たり前に甘えに行くし、場合によっては忙しくしているエアコン修理の業者さんにも甘えようとウズウズしています。
これには、「君は可愛がってもらえるなら誰でもいいのかい?」と小一時間問い詰めていやりたくなりますが、人に対して穏やかな性格は飼い主的にも誇らしかったりします。
また、シンガプーラ特有の甘えは、「察してほしい」じゃなくてもっと直接的な「可愛がれ!!」を前面に押し出した感じだったりします。
5.飼い主を取られると(テレビなど・他の猫に)嫉妬しちゃう
猫動画でテレビで盛り上がる飼い主の前にすかさず割り込んで「俺を見ろ!」とドヤ顔する猫を見たことがある人は少なくないと思います。
我が家のチョロ君もまさにソレです。
作業部屋で仕事をしているときや、web会議をしているときに限って「ちょっと、失礼しますよ~」と画面に割り込もうとしてきます。
何かに夢中になっていると、気がつけば背後にチョロがいて割り込むタイミングを狙っているかのようです。
これは、きっとPC画面に嫉妬しているんだと思っています。
「俺だけを見ててくれよ!」とチョロ君からのラブコールなんだと思うことにしています。
6.飼い主を探して風呂・玄関までついてきちゃう
シンガプーラは、飼い主が好きすぎるあまり寂しがりやな一面を見せることがあるようです。
飼い主さんが出かけるときや、別の部屋に移動しようとするときには一緒に付いていこうとしたり、行かないで欲しいと鳴き声で訴えかけてくることがあります。
我が家でも、ゆっくり湯舟につかっているといつの間にか風呂場の扉前(脱衣所)に猫の影が見えて「にゃーにゃー(何してんだよー、生きてるかー?)」と湯あたりしていないか見に来てくれます。
これは、トイレで用を足している時にも同じなのでさすがに勘弁してほしかったりするのですが、いつも一緒にいたい気持ちの表れなのかもしれません。
7.鳴き声が小さいって聞いたけど嘘ばっか
シンガプーラは、比較的鳴き声が小さい猫種だと言われています。
で・す・が!
これはあくまで、平均的なシンガプーラの話であってすべてに当てはまるわけではありません。
我が家のシンガプーラことチョロ君は、一家で一番の大声の持ち主だったりします。要求にこたえれないときは、鳴いていても無視をするのがセオリーだったりするのですが、無視を跳ねのけて従わせる勢いの声量で鳴きます。もはや、怒鳴ってます。
これが個性って奴なのですが、賃貸などで大きな声が困るから…とシンガプーラを検討しているなら少し注意が必要かも。
8.無限に遊べる体力が羨ましい
シンガプーラは、小柄で可愛らしい見た目とは異なり、好奇心旺盛で活発な猫です。
筋肉質な身体をしていることもあり、その遊びは結構はげしめ。
飛ぶし、跳ねるし、引っ張るしで飼い主の体力をゴリゴリ奪ってきます。
しかも、その遊びを無限と思えるほど続けられる体力も持ち合わせていて、僕(30代)から見て羨ましくなるバイタリティーです。
そんな、パワー系の遊び方は子猫時代から成猫時代までずっと続きます。最近、シニア猫に差し掛かってきて少し落ち着いてきましたが、それでもまだまだ現役です。
それなりに、駆け回れる遊びスペースが求められる猫種です。
9.多頭飼いは不向きらしいけど相性次第だった
シンガプーラは、一般的に飼い主への愛着が強く神経質な面も持ち合わせているため多頭飼いに不向きな猫種と言われています。
たしかに、そういう一面があるのは長年連れ添ってきて感じています。
ですが、こればっかりは猫同士の相性次第だと考えています。
我が家では、「クリ君→チョロ君→モチちゃん→コロ君」の順番で猫を迎え多頭飼いをしています。
その結果、
- クリ君×チョロ君(一緒に寝るくらい仲良し)
- チョロ君×モチちゃん(あまり一緒には寝ないけど、お互いにこすり合うくらいに仲良し)
- チョロ君×コロ君(子猫)(まだ日が浅いけど受け入れてる様子)
このような感じで、特別に猫同士の生活が難しいような様子は感じていません。
もちろん、チョロ君は甘えん坊なので触れ合う時間を長くとるなど配慮は欠かせませんが、相性次第で多頭飼いも可能だと思いました。
10.1年を通して暖かい場所を探すプロ
シンガプーラの被毛は、非常に短くきめが細かい短毛です。
そのためなのか、我が家の猫の中では一番暖かい場所を探すのが得意でした。
冬になれば時間帯ごとの一番に暖かい場所を陣取るし、夏はエアコンの風がちょうどよい(寒すぎない)場所を陣取ります。
ほかの子がそこまで気にしていない様子なのに対して、シンガプーラのチョロ君は少しでも快適な室温の場所で休もうとする意志を感じます。
なので、我が家ではチョロ君が暖かい場所探しのプロと認め、チョロ君がうろうろと彷徨うときは部屋の温度が適切じゃないと判断しています。
短毛種の猫は、寒さに敏感な傾向があるので迎える場合は室温計を置いておくとよいかもしれません。
11.撫でられるのが本当に大好き
シンガプーラは、身体を撫でられるのが大好きです。
飼い主とのスキンシップを進んで取りたがる甘えんぼなので、気がつくたびに撫でています。
撫でるとすごく気持ちよさそうな良い表情をしてくれますし、撫でてるこっちもシルクのような肌触りで癒されます。
そんな撫でられたがりの猫のなので、身体の異常を見つけるのも他の猫に比べて容易です。
以前、いつもどおりに撫でているとお腹の毛が1円玉ぐらいの範囲で剥げてしまっていることに気がつきました。
こういった肌の異常に気がつくのも、猫とのコミュニケーション中が多いと思います。
12.子猫のときは白いのにどんどんグレーになる
シンガプーラの被毛は、薄めのグレーとホワイトからなるセピア柄です。
なので、見た目は全体的にグレーに近い印象の猫です。
ですが、初めからグレーっぽい色合いというわけではありません。
子猫の頃は、どちらかというと真っ白で白猫に近い外見をしています。
それが、成猫になるにつれて徐々にグレー味が強くなっていきます。
このこと初めから知っていれば特に驚かないのですが、知らずに生活をし始めると結構驚きます。(僕のことです)
13.どこにでも登るからモノの配置に注意
「猫はどこにでも登る」というのは、割と猫を飼っていない人もイメージが合うかもしれません。
シンガプーラも例外ではなく、元々の運動神経の良さも相まって部屋中の登れそうな場所ならどこにでも登ります。
例えば、カーテンレールの上、高めの本棚、冷蔵庫の上などある程度の高さならジャンプで飛び移れるので移動しながらまさかの場所でくつろぎます。
これが猫を飼うときに大変なポイントなのですが、小物類は基本的に置けません。
移動しながら落下させられることも多く、年に数回ですが食器を落とされて割ってしまうこともあります。(気が緩んで置いてしまうとやられます)
足場があれば猫は基本的にどこにでも行くと想定して部屋作りを考える必要があります。
14.毛並みはふわサラで太陽の香り
シンガプーラの被毛の話はさきほど触れましたが、本当にふわふわでさらさらでシルクみたいな肌触りです。
一生触ってられる手触りの良さです。
しかも、その被毛を普段から日向ぼっこでいい感じに干してくれてるんですよ!
日向ぼっこした後のチョロ君の香りときたら、干したての布団とミルクの香りのいいとこどりをしたような最高の香りです。
チョロ君が迷惑そうな顔をするので程々にしていますが、「ネコ吸い」は辞められませんね…。
皆さんも飼い猫のストレスにならない範囲で「ネコ吸い」されることをおすすめします。
15.表情が豊かだし、たぶんおっさんが中に入ってる
シンガプーラに限りませんが、猫ってめっちゃ表情豊か。
穏やかな顔をしたかと思えば、ちゃんと不機嫌そうな顔もするし、変顔だってかましてくれます。
その変顔を写真におさめられた時の充実感ときたら…。
それに、前から思ってたのですが恐らく中におっさんが入ってます。
だって、行動が物語ってるもの。いいんです、中身が中年男性だったとしても。それはそれで、とおといじゃないですか。
シンガプーラは猫をより身近に感じられる飼いやすい猫種
いろいろ書いてきましたが、シンガプーラの猫種的なあるあるとチョロ君の個性的なあるあるが混ざった記事になっています。
「シンガプーラだからコレ!」というような行動もあるけど、中には「シンガプーラ的にはコレだけど、うちの子は違うな」みたいなことも普通にあります。
ですので、シンガプーラに興味をもった飼い主さんがいたらぜひ、実際にその子を見てどんな感じか確認してみると良いと思います。
猫種らしい特徴はもちろん可愛いですし、猫種らしくない特徴もその子の個性に気づけた嬉しさで余計に可愛く感じると思いますよ。
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