- 愛猫のためのケージ内でできる寒さ対策8つを紹介します
- 成猫の適温は、およそ20℃〜28℃。子猫とシニア猫はもう少し高め
- 低温やけどなどに注意して対策に取り組もう
冬の寒さは、飼い主さんはもちろん、猫ちゃんにもこたえます。
特に、ケージの中で過ごす時間が長い子猫などは、自分で暖かい場所に避難することができません。
飼い主さんが、しっかりとケージ内の寒さ対策を行う必要がありますね。
この記事では、実際に私が行っているケージ内の寒さ対策をわかりやすくまとめました。
中には、「そろそろ、室内での放し飼いに切り替えようかな…」と考えている飼い主さんもいるかもしれませんね。
そんな方には、こちらの「子猫のケージ飼いはいつまで?ケージ卒業のタイミングと注意点」が参考になると思います。ぜひ、読んでみてください。
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暖房なしでも大丈夫?猫の冬場の適温について
健康な成猫の場合、冬場の適温はおよそ20℃〜28℃と言われています。
また、子猫やシニア猫の場合は、もう少し配慮が必要。体温調整が上手ではないため、気持ち高めの温度に設定してあげます。
ライフステージ | 年齢 |
---|---|
子猫 | 25℃〜28℃ |
成猫 | 20℃〜28℃ |
シニア猫 | 22℃〜28℃ |
猫にとって快適な温度は20〜28℃、湿度は50〜60%程度が理想的とされていますから、気温はもとより湿度が非常に高い日本の夏は猫にとってつらい季節なのです。
ペットの医学-猫の冬場の適温は?-
1日の温度差が少ないことも重要
猫ちゃんの快適な室温を保つためには、1日の間の温度差についても気を配る必要があります。
1日の間の温度差が、7℃以上あるような場所(直射日光があたるなど)は、体力を奪う原因になるためさけてあげましょう。
猫が耐えられる寒さは、何度まで?
ちなみに、猫が耐えることのできる冬場の寒さは、およそ7℃くらいを目安に考えられています。
7℃を下回る温度は、猫にとって寒すぎるため、早急に防寒対策を検討しましょう。
冬場、日本(東京都)の平均気温は、6℃前後と猫ちゃんにとっては少し寒すぎますね。
0℃を下回る、屋外などの場合は、低体温症や凍傷の危険もあります。
お家で一緒に暮らせる猫ちゃんには、寒い思いをさせないように気を配ってあげたいところです。
夜はエアコンなどの暖房なしでも大丈夫?
地域にもよりますが、夜や外出中など常時、エアコンなどの暖房家電を使用する必要はないと考えています。
その代わり、これから紹介するような、寒さ対策を積極的に取り入れ、少しでも猫たちが快適に過ごせるように環境を整えてあげましょう。
猫用のホットカーペットなど、部分的に温める便利な猫用品もたくさんありますよ!
飼い猫のためにケージ内で出来る寒さ対策8選
猫ちゃんがケージ内で快適に過ごすための「寒さ対策」を紹介していきます。
特別なものを用意しなくても手軽に試せる方法もあります。取り入れれることから、試してみてくださいね。
- 寒さ対策①:ケージの周りをタオルなどで覆う
- 寒さ対策②:ケージの下に段ボールなどを敷く
- 寒さ対策③:ドーム型の猫ベッドを設置する
- 寒さ対策④:暖かい場所にケージを設置する
- 寒さ対策⑤:毛布などを敷いてあげる
- 寒さ対策⑥:湯たんぽを入れてあげる
- 寒さ対策⑦:ペット用のヒーターを設置する
- 寒さ対策⑧:猫ベッドはケージの最上階に設置する
寒さ対策①:ケージの周りに布をかける
寒さの原因の1つは、冷たい空気がケージ内に入ってきてしまうことです。
冷気が吹き込むのを防ぐために、ケージを大きめの布(ブランケットや毛布など)で覆うようにしましょう。
布をかけることで、冷気が吹き込むのを防ぎ、暖かい空気を逃さないようにすることができます。
しかし、ケージを覆うほどの布を用意できない場合もありますよね。そんな時は、効果の高い2ヶ所に絞って布をかけることをおすすめします。
- ケージの上部(暖かい空気を逃さないため)
- ベッドの周り(生活スペースに冷気が入るのを防ぐため)
暖かい空気は上に昇っていきます。ケージの上部を覆うことで、ケージ内が冷えるのを防げます。また、猫ちゃんが休むベッドまわりを覆うことで、冷気が直接吹き込むのを防ぐことができます。
寒さ対策②:ケージの下にダンボールを敷く※アルミシートも可
ケージ内が冷えてしまう原因は、上部や側面だけではありません。ケージの下面(床との接地面)からも熱が逃げていきます。
フローリングの上にケージを設置している場合は、底冷えしやすいので注意が必要です。対策方法はとても簡単です。
ケージと床の間にダンボールをはさみましょう。ダンボールは、熱が逃げるのを防いでくれるとても優秀な素材です。
熱が床から逃げるのを防ぎ、寒さ対策を効率的に行うことができます。
※10月20日追記
ケージやベッドの下に、アルミシートを敷くのも効果的です。
アルミシートは、断熱効果に優れており、ケージの下やベッドの下に設置することで、床などに熱が逃げることを防いでくれます。
災害時の避難グッズでも、防寒対策として取り入れられていますね。
水にも強いため、ダンボールよりも衛生面で安心な点が魅力的です。
ハサミ等でサイズを調整して使えるものを選ぶのがおすすめです。
寒さ対策③:ドーム型の猫ベッドを設置する
ドーム型の全体を覆うタイプの猫用ベッドは、寒さ対策に効果的です。
ドーム型のベッドは、熱が逃げにくく、冷気が入りづらい構造になっています。寒い冬にはもってこいですね。
また、ドーム型のベッドの中には、寒い冬を意識した暖かいふわふわ素材でできた商品も多数あります。
猫用ベッドを選ぶ際は、ドーム型のタイプとともに、ふわふわ素材などにも注目して選んでみるといいと思います。
寒さ対策④:暖かい場所にケージを設置する
ケージを設置する場所は、日当たりが良い部屋の直射日光が当たらない場所を選ぶようにしましょう。猫用ケージの置き場所を選ぶポイントは、以下の3つです。
- 人通りの少ない落ちるける場所
- 温度変化の少ない風通しの良い場所
- 壁際などの隅の場所
3つすべてを満たす場所が望ましいのはもちろんですが、なかなか難しい場合もあると思います。
冬の寒さを意識した置き場所を選ぶのであれば、②の温度変化が少ない風通しの良い場所を選ぶと良いでしょう。
具体的には、先程のとおり「日当たりの良い部屋の直射日光が当たらない場所」が適していると言えます。
また、エアコンの風が直接当たらないよう意識して場所を選ぶとより快適になります。
寒さ対策⑤:毛布などを敷いてあげる
猫用ベッドの中などに毛布やタオルを敷いてあげましょう。
断熱効果があり、ケージ内をより暖かく過ごすことができます。毛布などを用意するときに注意すべきは、以下の2つです。
- 紐などがほつれやすい素材
- 薄く誤飲の危険性がある素材
これらの素材は、避けるようにしてください。糸のほつれや、布の破けなどが起こると、猫ちゃんが誤って誤飲してしまうことがあります。
定期的に状態を確認し、ボロボロになってきたら交換するなどの安全対策を心がけましょう。
寒さ対策⑥:湯たんぽを入れてあげる
人間の防寒対策と言えば、「湯たんぽ」をイメージする人も多いのではないでしょうか。
湯たんぽは、人間だけでなく猫ちゃんにも有効な寒さ対策です。
猫でも使える湯たんぽが市販で販売されていますが、自宅にあるものでも簡単に自作することが出来る点も魅力です。
- 500mlのペットボトルに沸騰したお湯と水を1:1の割合で入れる
- タオルなどで全体を包んで輪ゴムなどで止める
- 猫用ベッドなどの隅に置いてあげる
ゆたんぽを作るときに注意すべきは、お湯の温度です。およそ50℃〜60℃くらいになるように温度を調整してください。
先程の作り方だと、およそ60℃の手作り湯たんぽが完成します。ベッドに入れる時は、タオルなどで包み、ベッドの隅の猫ちゃんに直接あたらないスペースに置いてあげましょう。
※10月20日追記
手作りの湯たんぽが大変だと思う方は、電気式の湯たんぽがおすすめです。
温度調整からセッテイングまで簡単に行えるので、お湯を沸かす手間がなく非常に管理が楽になります。最近は、本当に便利なものが多いですね。
電気式の湯たんぽの中には、温度を調整できるものや、カバーを洗濯できるものも少なくありません。
適温の50℃〜60℃を保つのも、電気式の方が簡単かもしれません。
猫ちゃんの嘔吐や食べこぼしなどで汚れた場合も、カバーを洗濯できるので安心です。
寒さ対策⑦:ペット用のヒーターを設置する
ペット用のヒーターは、電源につなぐだけで手軽に温めることができ、とても便利です。
猫用ベッドの下に敷いてあげるだけでも、簡単に寒さの対策をすることができます。中でもおすすめなのは、温度の調整ができるタイプのヒーターです。
冬の間でも、毎日の気温には違いがありますよね。そんなときに、温度の微調整ができれば、よりちょうどよい温度に温めてあげることができます。
しかし、ヒーターを使用する際には、注意も必要。長時間のヒーター利用は、低温やけどの原因になります。
猫用ベッド全体を温めるのではなく、適度に離れられるように逃げ場を作ってあげることも意識しましょう。
去年の冬に購入した電気ストーブが良い感じだったので紹介します。
こちらの電気ストーブ、机の下などで足元をあたためる用途のストーブなのですが、ケージの寝床付近に向けて囲うように設置すると、ちょうどよく暖まります。
火を使わないので火事の心配もなく良い感じでした。人間の作業用にも使えるのでおすすめです。
寒さ対策⑧:猫ベッドはケージの最上階に設置する
ケージ内のレイアウトを工夫することでも、寒さ対策を行うことができます。
2〜3階建てのケージを使用している場合、なるべく高い位置に猫用ベッドを設置するようにしましょう。床からの冷たい空気を感じにくくなります。
3階建てのケージのおすすめレイアウトは、以下のとおり。
- 1階:トイレ
- 2階:食事・水飲み場
- 3階:ベッド
可能な限り、トイレと他の生活空間を分けるようにするのがポイントです。
生活空間を分けるためには、3段以上のケージを用意するのがおすすめです。2段ケージと3段ケージの比較について「猫のケージ2段と3段買うならどっち?3段がおすすめな理由まとめ」でまとめています。
猫ケージの寒さ対策で注意すること
猫用ケージ内の寒さ対策を行う際の注意点についてまとめました。
- ヒーターなどによる火災
- コード類からの感電
- 長時間の使用による低温やけど
- 空気の乾燥
ヒーターなどによる火災
電気を使用したペット用ヒーターなどを使用する場合、漏電などによる火災に注意しましょう。
電源プラグに水皿などの水がかかると非常に危険です。電源プラグの付近には、水気を近づけないなどの対策をとるようにしてください。
また、ストーブなどでケージ全体を温める場合、毛布やタオルが引火しないように注意しましょう。
猫ちゃんがはねのけて、火災につながるケースがあります。留守や目の届かないところでのストーブは、使用を控えたほうがよいでしょう。
コード類からの感電
ペットのいたずら防止対策が施されていないヒーターを使用する場合、猫ちゃんがコードを噛んでしまい「感電」してしまうことがあります。
必ず、コード類にペットのいたずら防止が施されているものを選ぶか、コードが目立たないよう隠すようにしましょう。
長時間の使用による低温やけど
湯たんぽやヒーターを使用する場合、猫ちゃんが湯たんぽやヒーターから逃げられるスペースを用意するようにしましょう。
身体の同じ部分を長時間あたためると「低温やけど」の原因になります。猫ちゃんが必要ないと感じたときにヒーターから離れられるようスペースを用意してください。
低温やけどとは、体温より少し高めの温度(約44~50℃くらい)に同じ部位が長時間接触することで生じるやけどのことを言います。
通常のやけどに比べて治りが遅く、痛みが長期化しやすいです。
また低温やけどは瞬発的な痛みや熱さが無いためすぐに気付かず、症状が進んで重症化してしまうこともあります。
博多犬猫医療センター-寒さ対策と低温やけど-
空気の乾燥
寒さ対策に合わせて部屋の「湿度」にも目を向けましょう。猫も人間と同じように。空気の乾燥を好みません。
乾燥した空気の中で生活をすると、体調を崩しやすくなったり、静電気によりストレスを感じやすくなったりします。
猫ちゃんが快適に過ごすことのできる湿度は、人間とあまり変わりません。湿度50%以上をキープするように意識すると良さそうです。
猫用ケージの寒さ対策Q&A
- 猫の寒さ対策に人間用のカイロを使ってもいいの?
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人間のカイロはおすすめできません。猫ちゃんが袋を破った場合に、内容物を誤飲してしまう危険性があるからです。
カイロを使うのであれば、ペット用の商品を利用するか、この記事でも紹介したペットボトルでつくる湯たんぽをおすすめします。
- 猫の寒さ対策に服を着せるのはどう?
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基本的に、服を着ること自体がストレスになることがあるためおすすめしません。
猫は、犬と違い自分の体毛を舐めて手入れする「毛づくろい」の習性があります。
毛づくろいをすることで、被毛を清潔に保ち健康を保っているのです。そのため、服を着せることは、毛づくろいができないストレスを与えることに繋がります。
ただ、手術後や傷口の保護などを目的として服を着ることもあります。必要な場合は、動物病院等でアドバイスを貰うようにしましょう。
飼い猫のためにケージ内で出来る寒さ対策8選!【冬の準備】:まとめ
冬になると、暖かい春夏と比べ、猫ちゃんの行動にも変化が現れます。
日差しの差し込む窓辺で過ごすことが多くなったり、ベッドの中でアンモナイトの様に丸くなって寝ていたり。
こうした、様子の変化に気がつくと「冬が来たんだな~」と季節を感じますね。
ケージという限られたスペースの中では、季節の変化の中で猫ちゃん自身でできることは多くありません。
その分、飼い主である私たちが、少しでも快適に過ごせるように行動することが大切ですね。すべてを行うのは難しくても、最善を行うことが大切だと思います。
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