- 子猫のケージ飼いは、生後7ヶ月くらいまで続く
- 「ケージ飼い」から「放し飼い」の移行は、あせらず少しづつ
- 移行後も、ケージはいろいろなシチュエーションで活用できる
本記事を書いている我が家では、3匹の猫を飼っています。
3匹とも子猫の状態で迎えた経験から、「ケージ飼い」卒業のタイミングとその後のケージの使用について、体験談を交えながら紹介していきます。
我が家では、最近サンライズから発売されている「AIM30」シリーズを与えています。
猫の腎臓病治療薬の研究で有名な宮崎 徹先生とメーカが共同で開発したフードで、健康な時期から継続的に与えることで腎臓の健康維持に良い効果が期待できるキャットフードなのです。
猫の死因の多くが「腎臓病」に関わるものと言われる中、少しでも愛猫に健康にいてもらいたいと思い与えています。
詳しくは、こちらの記事(猫と暮らしと#12-「AIM30」で腎臓のいたわり習慣はじめました)で紹介してます。一時は品薄が続いていましたが、最近はよく見かけるようになりましたね。嬉しい限りです。
子猫のケージ飼いが必須なのは、生後7ヶ月くらいまで
子猫を飼う場合、生後7ヶ月くらいまではケージで生活するようにしましょう。生後7ヶ月は、ちょうど子猫の身体が成猫のようにがっしりしてくる時期です。
ケージ飼いをすすめる理由は、次のとおり。
- 思わぬ事故を防止するため
- ゆっくり休息する時間をつくるため
- 病院やペットホテルでの生活に慣れるため
それでは、詳しく説明していきますね。
思わぬ事故を防止するため
小さな身体の子猫にとって、私たちの生活する部屋は危険がいっぱい。
クッションや毛布、本棚やタンス、私たちが思いもしないようなことが、事故や怪我の原因になってしまいます。
- 高い所から落ちて骨折
- シーツや布団の下敷きになって窒息
- 扉や家具に挟まれて骨折
成長し身体がしっかりした成猫であれば、そこまで心配しなくても大丈夫です。
でも、まだまだ人間との生活に不慣れで、身体の小さな子猫。思わぬことが大怪我の原因になってしまうかもしれません。
また、遊びたい盛りの子猫は、好奇心もいっぱいです。
「えっ、こんなものにも!?」と思うようなモノに興味を持つことも少なくありません。
そんな、子猫の好奇心は、命に関わるような事故につながる場合があります。
- 毒性のある植物をかじる
- 紐や小物などを誤飲する
- コードを噛んで感電する
怖いですよね。でも、そんな不安もずっとではありません。成長し、大人になるにつれ、激しい好奇心も落ち着いてきます。
毒性のある植物には近づかなかったり、危険なものから距離を取ろうとするでしょう。
子猫が、私たちと一緒に生活することに慣れ、身体も成猫へと近づく生後7ヶ月ごろ。それまでは、ケージでの生活を中心に、あなたの目の届く範囲で部屋を探検させてあげるのがおすすめです。
ゆっくり休息する時間をつくるため
子猫は、1日のほとんどを寝て過ごします。個体差はありますが、日に18時間〜20時間も寝ているそうです。
よく眠ることで、疲れた身体を癒して、すくすく成長していくのですね。
でも、私たちとの生活は、子猫にとって少し刺激が強すぎるかも。ゆらゆら揺れるカーテン、ついつい入りたくなる家具のスキマなど、子猫が寝ること忘れて夢中になる要素がいっぱいです。
遊び慣れていない子猫の場合、自分の体力以上に遊んでしまい、体調を崩してしまうことがあります。
そのため、私たちで子猫の”遊ぶ時間”と”休む時間”を分けてあげる必要があります。
そんなときに、ケージ飼いが役に立つのです。休む時間になったら、子猫をケージに入れてあげてください。そうすることで、興奮がさめてきた子猫はウトウトと昼寝をはじめてくれるでしょう。
ケージの中は、子猫が快適に休むことができるよう、季節に合わせて整えてあげるとよいですね。特に、冬場はケージの周りに布を巻いてあげることで、より落ち着きやすくなるとともに、防寒対策もできます。オススメですよ。
病院やペットホテルでの生活に慣れるため
子猫は、新しい環境や新しい生活に慣れるには、とても適した期間です。こ
の期間に、ケージでの生活を経験することで、ケージに慣れた猫に育ててあげることができます。
通常、ペット施設を利用する場合、ケージでの生活がよぎなくされます。(近くに経験する可能性が高いのは、避妊・去勢時の入院ですかね。)
- 動物病院での入院中
- ペットホテルでの宿泊中
- 避難所での保護中
ケージに慣れていない猫は、初めてのケージを怖がったり、嫌がるかもしれません。あらかじめ、ケージ飼いでの生活に慣れておけば、その心配もありません。
- ペットホテルでの宿泊中ゆっくりと休める
- 治療中に余計なストレスがかからない
好奇心いっぱいで、柔軟な子猫の時期だからこそ、ケージ飼いでの生活がおすすめなんです。
子猫をケージ飼いから放し飼いに移行するコツ【体験談】
それでは、子猫を「ケージ飼い」から「放し飼い」に移行していく流れを紹介していきます。
子猫の成長に合わせて、少しづつ部屋で自由に過ごす時間を増やしていきましょう。
我が家の猫たちも、次に紹介する流れで「ケージ飼い」から「放し飼い」に移行していきました。
- 基本は、ケージ内で過ごす
- 室温管理に気を配る
- とにかく、安静に過ごさせてあげる
- 目の届く範囲で、部屋に慣れさせる
- 部屋にある危険なモノ・場所を徹底チェック
- 遊びの幅が広がるのもこの時期
- 放し飼いに以降可能な時期
- 少しづつ、部屋での時間を増やしていく
- 部屋の危険なモノ・場所を再度チェック
あせらずに手順を踏めば、無理なく移行が可能ですよ
生後3カ月まではケージから出さない
生後3か月までの子猫を迎える場合は、むやみにケージやキャリーケースの中から出さないようにしましょう。
この時期の子猫は、身体がとても小さく体力もありません。
ちょっとしたことでも、怪我や体調不良につながりやすい時期です。
生後3か月までに重要なことは、私たちの目の届く範囲で安静に過ごさせること。
まだまだ、成長途中のこの時期は部屋で遊ばせたりせず、ケージやキャリーケースの中で適温を保ちながらゆっくり過ごさせてあげましょう
我が家の猫たちもこの時期は、基本ケージの中のみで過ごしていました。
トイレや食事の世話が必要なほど小さな子猫の場合は、室温管理も重要になってくるので注意しましょう。
生後7か月までは目の届く範囲でケージからだす
生後5か月ほどになると、生後3カ月の頃に比べ身体はずっと大きくなります。
あまりの成長の速さに、初めての飼い主さんは驚いてしまうかもしれません。
この時期から、飼い主の目の届く範囲で、部屋の散歩や探検をさせてあげます。
でも、まだまだ力は弱い点は変わりません。放し飼いではなく、飼い主が見ている間だけ、部屋を散歩させてあげましょう。
このとき、子猫が興味持ちそうなものや、危険なものは念のため片づけた部屋で過ごさせるようにしてあげてください。
- 毒性のある観葉植物
- 飲み込める大きさの小物
- コード類
少しづつケージ以外での生活に慣れてもらうことで、この後の生活がずっとスムーズに移行できると思います。
ケージの中ではできない遊びも可能です。飼い主と子猫のスキンシップの時間としても大切な時期ですね。
私が、子猫を部屋で慣れさせるとき、気になって片付けたり、対策したポイントをまとめておきます。
- おもちゃの部品
- 出しっぱなしの食品
- 私たちが入れないけど、子猫は入れる隙間
- テレビなどの家電コード類
- 床のほこり
家電のコード類は、片付けたくても片付けれないことの方が多いかもしれません。私もそうでした。
そんなときは、必要なモノ以外は片付けて、残ったコードをコードの保護カバーで覆うもおすすめです。
保護カバーを用意できない場合、コード類をたばね、子猫が興味をもつゆらゆらした動きを防ぐだけでも効果的です。
余談ですが、この時期の写真は、できるだけ多く撮っておくといいですよ。成長が、ほんとに早いのであっという間に大きくなります。思い出のために子猫の姿も残してあげましょ。
生後7か月以降は、様子を見てケージ卒業
生後7ヶ月ほどで、子猫の身体は、成猫とおなじくらいまで成長します。身体は大きく、骨格もしっかりして見違えてしまいます。
この時期になれば、様子をみてケージ飼いから放し飼いに移行してもいい頃合いです。
ケージ飼いを卒業するポイントは、次のとおり。
- これまで部屋での生活に問題なかったか
- 先住猫がいる場合、関係性に不安はないか
- 部屋の中に危険な場所やモノは残っていないか
これまでの、散歩や探検する姿を思い出して、危険がないかもう一度チェックしてあげましょう。
すぐに、放し飼いにするのではなく、焦らずにケージから出す時間を増やしていきます。初めは、休日の日に半日ほど自由に過ごさせるといいかもしれません。
ケージも、いつでも戻れるように、動かさずに置いておくのがおすすめです。
我が家の場合は、初めは半日。じょじょに時間を伸ばして、少しづつ移行しました。夜中の時間は、何か起きても気がつけないので、しばらくはケージで休んでもらう生活が続きました。
子猫のケージは、成猫になってからも便利
実は、成長し大きくなってからも、ケージが必要になるシチュエーションはたくさんあります。
- 部屋の掃除をするとき
- 猫を安静にさせたいとき
- 来客などの出入りがあるとき
子猫の間だけの使用だと、ケージは少し高い買い物のように思うかもしれません。でも、実はずっと使える便利な猫用品です。
子猫の時期が過ぎれば、いったん片付けることはあります。でも、上記のようなタイミングで何度でも活躍してくれます。
このことを踏まえると、成猫になってからも使いやすいサイズのものを選ぶのもおすすめです。
部屋の掃除をするとき
大掃除や家具の配置換えなど、大掛かりな片付けが必要なときケージに入っててもらえると非常に便利です。
家具を動かすと、たくさんのホコリや誤飲の危険性のある小物がでてくるかもしれません。
掃除に夢中になって猫とぶつかってしまったり、気付かぬ間に開いたドアから脱走してしまうかもしれません。
こういった不安を感じることなく掃除するために、我が家ではケージで待っていてもらうことがあります。
猫たちにとっても、ケージの中は安全で安心できる場所です。掃除のストレスを与えることなく、手早く終わらせることができます。
猫を安静にさせたいとき
病気や怪我、避妊の手術後など、安静にしていないといけないときにケージにいれています。
長い猫生です。身体の回復のために、安静にしないといけないこともあります。そんなときでも、ついつい走り回ったりしてしまうのが猫です。
そんなときに、ケージがあれば強制的にゆっくりさせてあげられます。こういった、管理をしてあげることも飼い主の責任だと思います。
もちろん、そんな事態にならないことが一番です。でも、備えがあれば安心して対処できます。
来客などの出入りがあるとき
業者の出入りや、友人を呼ぶ日など、来客があるときはケージがあると便利です。
先日、こんなことがありました。
新しいソファーを購入して業者が搬入してくれる日。
ソファーの搬入口は、リビングの窓からでした。リビングの窓を全開にして、そこからソファーを室内に運び込むわけです。
このとき、猫がケージに入っていなかったらどうでしょう。たぶん、驚いたり好奇心から外に出ようとしてしまうと思います。
家族である私たちであれば、飼い猫が驚きそうなことや、ドアの開け閉めには注意をはらえます。でも、不慣れな人では難しいでしょう。
そんなときは、安全のためにケージに入れて待っていてもらいます。
生後7ヶ月くらいまではケージ飼い、その後もケージは残しておこう:まとめ
- 基本は、ケージ内で過ごす
- 室温管理に気を配る
- とにかく、安静に過ごさせてあげる
- 目の届く範囲で、部屋に慣れさせる
- 部屋にある危険なモノ・場所を徹底チェック
- 遊びの幅が広がるのもこの時期
- 放し飼いに以降可能な時期
- 少しづつ、部屋での時間を増やしていく
- 部屋の危険なモノ・場所を再度チェック
子猫を「ケージ飼い」から「放し飼い」に移行するのは、”生後7ヶ月以降”がおすすめです。身体の成長具合や、普段の行動をよく観察し、安心できるようになってから「放し飼い」に移行するようにしましょう。
「放し飼い」に移行後も、ケージは便利に使える猫用品です。成猫になってからも使えるように、少し余裕を持たせたサイズで購入するのがおすすめです。
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