- パッケージの給餌量は当てにならない
- あなたの猫に合わせた餌の量を計算する方法
- あなたの猫の餌の量が一目で分かる早見表
飼い猫のご飯を準備するとき「本当にこの量であってるのかな?少な(多)すぎないかな?」と不安になることありませんか?
僕も、初めて猫を飼い始めたときパッケージ通りにあげていてもなぜか太ってしまったり、ご飯の量に不安を覚えたことがあります。
本記事では、猫に与える餌の量をかんたんに計算する方法、一目でわかるライフステージ別の餌の量の早見表を、初心者向けに準備しました。
読み終えれば、あなたも飼い猫の餌の適量が分かるようになります。
餌の量に迷ったり、与え方を間違えて体調を崩してしまう心配もなくなりますね!
ペットフード販売士の有資格者が分かりやすく解説していきます!
※この記事で紹介する給餌量の計算は、一般社団法人ペットフード協会の推薦計算式を参考にしています。(簡易的かつ健康に配慮した計算式です。)
我が家のキャットフード紹介
「健康志向のキャットフードが気になるけど、飽きないか心配」なあなたへ
このフードは、フランス産のこだわり抜いた原材料を使用し、猫ちゃんにずっと元気でいて欲しい飼い主に選ばれています。
- 飽き性な猫もガツガツ食べてくれる
- 多頭飼いでもみんな同じご飯が食べれる
- ダイエット中でも気にせず食べられる
しかも、今なら1袋980円(初回限定)。
いつでもキャンセルOKです
全年齢対象だから多頭飼いにもオススメ
一目で分かる!猫の餌の量がカロリー&グラム早見表【ライフステージ別】
とりあえず、餌の量を知りたい方向け。
体重と猫ちゃんのライフステージごとに、必要カロリーをまとめた早見表を用意しました。
※与えているキャットフードのカロリー量で割り戻して、1回あたりのグラム量を計算してください。
肥満傾向、体重3.0㎏、100gあたり300kcalのフードを与えている場合の計算だと…。
300kcal÷100g=3kcal(フード1gあたりのカロリー)
肥満傾向、体重3.0㎏の猫ちゃんに必要なカロリーは160kcalなので、
160kcal÷3kcal=約53g
1日あたり53gを目安にフードを用意してあげればOK
かんたんに、必要な量を知りたい飼い主さんは参考にしてみてください!
体重 | 避妊・去勢済み (1.2) | 避妊・去勢をしていない (1.4) | 運動が多い (1.6) | 肥満傾向 (1.0) | 減量中 (0.8) | 体重増量中 (1.4) |
3.0㎏ | 192kcal(55) | 224kcal(64) | 256kcal(73) | 160kcal(46) | 128kcal(37) | 223kcal(64) |
3.2㎏ | 199kcal(57) | 232kcal(66) | 266kcal(76) | 166kcal(47) | 133kcal(38) | 232kcal(66) |
3.4㎏ | 206kcal(59) | 241kcal(69) | 275kcal(79) | 172kcal(49) | 138kcal(39) | 241kcal(69) |
3.6㎏ | 214kcal(61) | 249kcal(71) | 285kcal(81) | 178kcal(51) | 142kcal(41) | 249kcal(71) |
3.8㎏ | 221kcal(63) | 258kcal(74) | 294kcal(84) | 184kcal(53) | 147kcal(42) | 258kcal(74) |
4.0㎏ | 228kcal(65) | 266kcal(76) | 304kcal(87) | 190kcal(54) | 152kcal(43) | 266kcal(76) |
4.2㎏ | 235kcal(67) | 274kcal(78) | 314kcal(90) | 196kcal(56) | 157kcal(45) | 274kcal(78) |
4.4㎏ | 242kcal(69) | 283kcal(81) | 323kcal(92) | 202kcal(58) | 162kcal(46) | 283kcal(81) |
4.6㎏ | 250kcal(71) | 291kcal(83) | 333kcal(95) | 208kcal(59) | 166kcal(47) | 291kcal(83) |
4.8㎏ | 257kcal(73) | 300kcal(86) | 342kcal(98) | 214kcal(61) | 171kcal(49) | 300kcal(86) |
5.0㎏ | 264kcal(75) | 308kcal(88) | 352kcal(101) | 220kcal(63) | 176kcal(50) | 308kcal(88) |
上記の表は、体重が3.0㎏~5.0㎏の猫までに対応しています。それ以上の猫ちゃんについては、自動で計算してれる下記のサイトで計算してみてくださいね!
カロリー計算サイトはこちら
ここからは、猫に必要な餌の量について、細かい計算方法などを紹介していきますよ!
パッケージの餌の量はあなたの猫に合ってない?
キャットフードのパッケージを見ていると疑問に思う方もいると思います。パッケージの餌の量って結構ざっくりとしていますよね?
パッケージに記載されている餌の量は、次のような視点で書かれています。
- 平均的な運動量の猫にあわせている
- 4歳ぐらいの平均的な年齢に合わせている
- 去勢・避妊の有無など考慮にいれていない
これでは、運動量の多い猫や基礎代謝の落ちた老猫などの場合に、餌の量が不足したり取り過ぎてしまう可能性があります。
そのため、パッケージに記載の餌の量を守り過ぎることは、あまり適切とは言えません。
餌の量を間違えると体調不良の原因になる
給餌量を間違えるとこんなリスクも…
- 肥満の猫になりやすい
- 栄養バランスが崩れ毛艶が悪くなる
- 飼い猫に空腹感を与えてしまう
食事が健康の基本なのは、猫も同じ。
長期間、餌の量が合わない生活がつづくと、体調不良の原因になることがあります。
1日に必要な餌の量はカロリーから計算しよう
猫に必要な餌の量の計算は、『何グラム』ではなく『何キロカロリー』で考えます。
そうすることで、カロリー量の違うキャットフードに交換するときでも、簡単に必要な餌の量を調べることができるようになります。
間違っても、『前のキャットフードは1日50gだったから同じだけあげとこう』なんて決め方はいけませんよ!
1日の餌の量を求める計算式(例:体重4キロの場合)
つづいては、飼い猫にあった餌の量を調べる計算式について解説していきます。
(30×体重+70)×猫のライフステージ=1日に必要なカロリー
この計算式で、かんたんに計算することができます。
この中で気になるのは、『猫のライフステージ』の部分。猫の特徴に合わせて数値が変化します。
避妊・去勢済み | 1.4 |
避妊・去勢をしていない | 1.6 |
運動量が多い | 1.0 |
肥満傾向 | 0.8 |
減量中 | 1.4 |
体重増量中 | 1.2~1.4 |
以上が、飼い猫に必要なカロリー量を計算するための計算式です。
実際に計算してみましょう。
(例)
体重4.0㎏ 去勢済みの猫の場合
(30×4.0㎏+70)×1.2=(120+70)×1.2
(120+70)×1.2=228kcal
このように、猫ちゃんに合ったカロリー量を求めることができます。
計算式で求めた餌の量もあくまで目安
元も子もないのですが、上記の計算式で求めた餌の量もあくまで目安です。完ぺきではありません。
なので、計算式で求めた餌の量に猫ちゃんの実際の様子をみて微調整してあげるといいですね。
- ダイエットのため、少し量を減らす
- ご飯をいつも残すので、少し減らす
- ご飯を強く欲しがるので、少し増やす
その子に合った、最適な量を少しづつ探してあげてください。
我が家の場合は、少し太り気味なので計算で出た餌の量から2g程度少なくしたりすることがありますよ〜。
猫の餌の量をしっかり計算するためのおすすめグッズ
- 深めのスプーン
- 置き型のキッチンはかり
- スプーン型のキッチンはかり←イチオシ
餌の量を調べ終わったら、こんどは、しっかり計れるグッズが必要です。
基本は、キッチン用のはかりがあればこと足ります。
ですが、僕はすこしでも楽をするため、スプーンとはかりが一体になった便利な計量スプーンを使っています。
基本セットは、料理用のはかりとスプーン
お馴染み「タニタのキッチンはかり」と「グランツキャットフードのおまけで付いてきたスプーン」です。
以前は、このはかりに食器をのせ、餌の量を計っていました。(使い古していて少し汚れてます・・・笑)
すでに、料理用などで持っている人はそのまま使えばOKです。スプーンは「GRANDS(グランツ)」を定期購入すれば貰えますが、なんでもOK。
最近購入した便利グッズは、電子計量スプーン!
先日、Amazonで購入したのがこの電子計量スプーン。
今までは、3匹分の餌の量を毎回お皿を変えながら測っていたので不便に感じていました。ですが、この計量スプーンなら直接測ることができ、ストレスが大きく減りました!
こんな感じで、すくい上げるだけで簡単に餌の量を計ることができます。
小さなことですが、毎日の行動になるので、楽できるところは楽したいです。僕的にはかなり嬉しい買い物でした!
◆2021/05/05追記
この計量スプーンを使い、かれこれ半年ほどダイエットに取り組んできました。その結果、太っちょ猫のくり君が−0.3kgの減量に成功しました。
時間は掛かりましたが、病院で「ダイエットの成果出ていますね」といってもらえたのはかなり嬉しかったです。
手軽に毎日の給餌量を確認できることは、食事の管理においてかなり重要なポイントだと実感しました。
食事管理にお悩みの飼い主さんは参考にしていただけたら幸いです。
また、多頭飼いの場合は、いかに横取りを防止するかも大切。くわしくは、こちらの「猫の多頭飼い、餌の横取り防止【まとめ】」で紹介しています。
◆2024/02/25追記
半年ほど前からウェットフードを併用してあげるようになりました。
カロリー計算で決めたドライフードだと量がものたりない場合は、ウェットフードを併用すると量が増して満足感が増すかもしれません。
同時に水分も取れてメリットも多いためおススメです。
詳しくは、「猫にウェットフードを与える頻度は?我が家のご飯を見直してみました」で紹介しています。
肥満ネコの餌の量調整は結構むずかしい【体験談】
飼い猫のご飯の量を気にし始めるタイミングは人それぞれだと思いますが、中でも「パッケージの規定量をあげているのに太り始めた」ときが結構多いのではないでしょうか。
僕もそのパターンで、飼い猫(チョロ君)の健康診断のタイミングで思ったよりも体重が増えていることに気がつき(当時は、家で体重を計る習慣がなかった)「なんでや!!」ってなりました。
そこで、さっそくカロリー計算をしながらご飯の量を調整していったのですが問題発生。
ご飯が少なすぎてチョロ君から不満勃発!
ご飯の時間じゃなくてもお構いなしに「にゃーにゃー!」と催促をするようになってしまいました。無論、量の調整は段階的に行ってはいたのですが、それでも怒る怒る。
たまりかねて、少しフードをあげてしまう日もありました。
このままではダメだと我が家ではいくつか対策を立てました。
- ウェットフードを使用して食事の量を増す
- 一日の食事回数を増やして満足感を持続させる
- カロリーを見ながらおやつタイムも設ける
特に効果があったのは、ウェットフードを取り入れたことです。
ウェットフードは、食事の量の割にかなりカロリーが低めなのでその分をドライフードの食事のときに量を増やすことができました。
その結果、カロリー調整した食事でも「にゃーにゃー」と怒る回数が減っていったのです。(まあ、それでも日によって催促してくることはありますが…笑)
何が言いたいかというと、飼い猫のダイエットって思っていた以上に難しい!
食事の量はグラム単位でシビアだし、当のおネコ様はそんなことしったこっちゃないと言わんばかりに振る舞います。
そんな逆境にも僕たち飼い主はめげてはいけないのです!…っと自分に言い聞かせて頑張っています。
これからダイエットに取り組む飼い主さんには、すんなりいくかもしれないけど苦戦するかもしれない。苦戦することがあっても、「みんなそんなもんだよ」って思いながら頑張ってほしいです。僕も心強いです。
飼い猫の水分量にも気を付けるとより健康的
飼い猫の餌の量に気を配ったら、今度は水を飲む量にも気を配ってあげたいところ。
猫は、もともとあまり水を飲む習慣がありません。
これは、もともと猫の祖先が砂漠地帯に生息していたことが関係していると言われますが、だからといって水を飲まなくていいわけではありません。
というのも、お家で飼われている猫は主にドライフードを食べています。このドライフードは、その名前のとおり乾燥しているためほとんど食事から水分を摂取することができません。
もともと、水を飲む習慣が少ない猫にとってはより水分を摂取しづらい環境と言えそうです。
水分の摂取量が少ない状態が続くと、さまざまな病気のリスクが高まります。
- 尿結石症
- 腎臓病
- 膀胱炎
※尿結石症は、我が家のクリ君も患ったことがある病気です。腎臓病のリスクも上がり食事も制限が必要になる怖い病です。水分補給は、こうした病気の予防にもつながります。
そのため、僕たち飼い主が水分の摂取量を管理してあげる必要があるというわけですね。
1日あたりの水分量の目安は、「1.2×70×(体重)0.75=1日の水分量」で求めます。さらに、ここから代謝水(体内で作られる水分)「1日の水分量×0.1」を差し引いて摂取すべき水分量を求めます。
実際に計算してみると分かるのですが、思った以上に必要な水分量が多いと思いませんか?
例えば、体重が4.0㎏の猫の場合、
1日の水分量=1.2×70×(4.0)0.75=約238
代謝水=238×0.1=23.8
摂取すべき水分量=238-23.8=約214ml
お水をよく飲む猫ちゃんの場合は、必要分を摂取できているかもしれません。でも、我が家の猫たちはおそらく足りていないんじゃないかと感じました。
そこで、取り入れたのが「ミックスフーディング」という考え方。
「ミックスフーディング」とは、ドライフードとウェットフードを併用して与える食事スタイルのことを言います。
ウェットフードの水分量は、ドライフードが約10%ほどなのに対し75%前後です。
つまり、1食50gのウェットフードをご飯としてあげれば、37.5mlの水分を摂取できるのです。
1食50gのウェットフード×0.75=水分37.5mlを摂取
ウェットフードは、カロリー当たりの量も多いためダイエット中の猫にもぴったり。我が家では、水分補給&ダイエットの目的でミックスフーディングを行っています。
水分量でお悩みならぜひ試してみてください!
飼い猫に合った餌の量を与えるようにしよう
飼い猫の餌の量がわからなくて迷ったら、紹介した『猫の餌の量が一目で分かる早見表』を参考にしてください。
もう愛猫にどれぐらいの餌の量であげるべきか迷う必要はなくなります!
最後にもう一度内容を確認してみましょう。
- 肥満の猫になり易い
- 栄養バランスが崩れ毛艶が悪くなる
- 飼い猫に空腹感を与えてしまう
(30×体重+70)×猫のライフステージ=1日に必要なカロリー
それでは、猫ちゃんと一緒に楽しく健康的な毎日を過ごしてくださいね!
コメント