猫を多頭飼いしていると、猫同士で餌をシェアしたり、力の強い猫が弱い猫の餌を横取りするなど、飼い主さんの頭を悩ませることが少なくありません。
猫にあった食生活を管理するためにも、多頭飼い時における餌の横取りは防止する必要があります。
先に結論をいうと、我が家で一番確実だったのは、食事中だけケージの内外などで猫同士を物理的に分ける方法です。
この記事では、猫の多頭飼いで起こる餌の横取り防止について7つの方法を紹介するとともに、猫ちゃんにあった食生活を管理するために何を気をつけるべきかをまとめていきます。
我が家でも、多頭飼いの餌の横取りには苦労しました。体の大きい子が、小さい子のご飯まで食べてしまうんです。
一番確実だったのは、ケージの中で扉を閉めて食べる子と、ケージの外で食べる子に分ける方法。完全に場所を分けにくいときは、床とキャットタワーの上で高さを変える方法も効果がありました。
猫の多頭飼いで餌の横取りを防止する7つの方法

猫の多頭飼いで起こる、猫同士の餌の横取り。防ぐポイントは、横取りしてしまう原因を取り除くことです。具体的な方法は、次のとおりです。
- 餌の時間を猫ごとに分ける
- 食べる場所を離す
- 食べ終わるまで様子を見守る
- 仕切りを使って分ける
- 1日の給餌量と食事回数を見直す
- ケージの内外など、行き来できない食事場所をつくる
- 個体識別機能付きの自動給餌器を使う
餌の時間を猫ごとに分ける

多頭飼いの猫の場合、餌を与える時間を猫ごとに分けることで、横取りを予防することができます。
食べる時間をずらす場合は、食事中の子のところへ他の子が入れないようにしてあげましょう。食べ始める順番だけを変えても、早く食べ終わった子が移動すれば横取りは起こります。
例えば、一匹ずつ落ち着いた場所で食べてもらい、食べ終わった器を片づけてから次の子の食事を用意する方法があります。場所の分離や見守りと組み合わせて、その子たちに合う形を探しましょう。
しかし、猫ごとに餌の時間を分けるときには注意が必要です。それは、年齢や飼育時期が異なる猫を飼っている場合です。
先住猫を必ず先に食べさせるという順番にこだわるより、それぞれが他の猫に邪魔されず食べられる環境を優先しましょう。
多頭飼いでは、それぞれ別の場所で食べられるようにして、餌を取り合わなくて済む環境を作ってあげましょう。
猫ちゃんの性格にもよりますが、時間を分けるときは猫の関係性と餌を食べるときの特徴に注意して行うことが必要です。
食事の場所を離す

猫ごとに食事の場所を分けることで、猫同士の横取りを防止することができます。
食事の場所を分けることで、他の餌に関心を持つことを防ぎ、横取りするきっかけを与えないようにします。
理想は、猫ごとに部屋を分けることです。
部屋を分けて餌を与えることで、他の猫に食べられる心配を感じることなく、落ちついて食事をすることができます。
しかし、部屋を分けることが難しい場合も少なくありません。そんなときは、次のことに気をつけて食事場所を分けてみてください。
- 食事場所の高さを分ける(例:床と家具の上に分ける)
- お互いに見えない位置を選ぶ(例:間にソファを挟んでお互いが見えないようにする)
- 1匹しか入れない位置で与える(例:キャリーの中で与える)
お互いの餌場を行き来しづらくすること、お互いの餌場が視界に入らないようにすることで、横取りしにくい環境を作ってあげましょう。
食べ終わるまで様子を見守る

食べ終わるまで見守ることも、横取りを防ぐ助けになります。我が家では、見守りに加えて食事場所を分ける方法が役立ちました。
猫は賢いため、自分の餌を食べ終わっても、近くで同居猫の餌が残っている可能性に気がついてしまいます。
同居猫の数だけ、別のご飯にありつけることを覚えているのです。
一例ですが、我が家の猫たちもお互いの食事場所を知っている様子が見て取れます。対策することで、ある程度は防げますが、完全に目を離すと食べるのが遅い猫のところに集まっていくのです。
近くにいてあげられるときは、食べ終わるまで見届けることで、餌の横取りをしっかり防止してあげましょう。
場所や時間を分ける方法も、最初はそばで様子を見ながら試して、その子たちに合っているか確認してみてください。
仕切りを使って分ける

猫同士の視界を仕切りを使い区切ってあげることで、同居猫の餌に気を取られないようにできます。
これは、部屋の事情で食べる場所を離すことが困難な場合に、猫同士の横取りを減らす効果的な方法です。
自動給餌器と組み合わせることで、留守中も横取りをある程度防止することができます。
仕切りは、DIYで簡単に制作できるため、あまりお金をかけずに揃えることも可能です。
記事の後半に、餌場用の仕切りをDIYするアイデアをまとめているので、気になる人は是非チェックしてみてください。
1日の給餌量と食事回数を見直す

横取りするからといって、必ずしもご飯が足りないとは限りません。まずはそれぞれの猫が実際にどれだけ食べているかを確認し、体重や体型、年齢に合った量になっているか見直しましょう。
空腹感を感じてしまう原因は、いくつかあります。主な原因は、以下のとおり。
- 食事の間隔が長すぎる
- 栄養が足りていない
食事の間隔が長すぎると、栄養が足りていても強い空腹感を感じてしまう場合があります。
食事回数を増やす場合も、1日分の量をその回数に分けます。回数と一緒に総量まで増やさないようにし、体重や食欲が気になるときは獣医師に相談しましょう。
総合栄養食のキャットフードであれば、年齢や体格にあった量をしっかり与えることで必要な栄養を満たすことができます。
詳しくは、「【早見表あり】猫に必要な餌の量は〇〇グラム!「餌の量がわからない」を解決します」で紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

ケージの内外など、行き来できない食事場所をつくる

同じ部屋でも、ケージの内側と外側に分け、食事中だけ扉を閉める方法があります。ケージに慣れている子に使い、嫌がっていないか様子を見ながら、食べ終わったら器を片づけて扉を開けます。
フードを全頭で同じものに変えても、横取り自体や食べた量の偏りは解決しません。療法食を使っている子など、食事を個別に管理する必要がある場合は、食べ物を共有させないようにしましょう。
年齢や健康状態で食事が異なる場合は、それぞれに合う内容を守りながら、物理的に分けて食べられる場所を用意することを優先します。
横取りをしない環境づくりを行いつつ、猫ちゃんにあった方法を模索することをおすすめします。
個体識別機能付きの自動給餌器を使う

留守中など、そばで見守ることが難しいときは、個体識別機能付きの給餌器も候補になります。ただし、ほかの猫が横や後ろから食べられないか、その子が無理なく使えるかを、まず見守れるときに確かめましょう。
個体識別機能とは、事前に猫ちゃんを登録することで、登録した猫ちゃんだけが餌を食べることができる仕組みのことです。
多頭飼いの頭数分の自動給餌器を用意するのは大変ですが、留守が多い忙しい飼い主さんには強い味方になってくれますね。
仕切りを設置したり、部屋を分けるなど、他の対策と合わせることでより効果的に横取り対策を行うことができます。
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もう少し、手頃な価格で手に入ると良いのですが…。今後の商品発売に期待ですね。
個体識別機能とは違いますが、カメラ付きの自動給餌器の中には、遠隔操作で手動でフードを与えられるものがあります。
こちらの機能を使うことで、食べている子と食べていない子の確認を行いながらご飯を与えるのも良さそうです。
仕切りとあわせて使うことで、横取りによる食べ漏らしを防ぐことができそうです。
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外出先からスマホでごはん!みまもる話せる猫犬ペット給餌器カリカリマシーンSP我が家で試した横取り防止|高さを分ける方法とケージ内外の食事
ここからは、当時3匹の猫と暮らしていたときの食事場所を紹介します。下の写真は、そのころの配置です。
3匹は、それぞれ年齢も食欲もバラバラで、目を離せばあっという間に横取り合戦が始まってしまいます。

そんな猫たちですので、我が家では食事中の見守りが必須。
とはいえ、見守りをしていても横取りを気にするあまりご飯に集中できなくてはかわいそうです。
そのため、先ほど紹介した餌の横取り対策を行っています。
それは、“食べる場所を離す“ことです。
我が家の場合、3匹ともリビングでご飯を与えています。それぞれの場所は、以下のとおり。

それぞれ、高さの違いと食べているところが視界に入らないように工夫しています。
そうすることで、食後に他のご飯が気になって徘徊するのを防ぐ効果、食事中に他の猫の視線が気にならないようにする効果を期待しています。
横取り防止をしていても、止まらない食いしん坊たち
猫たちのために、餌の横取り防止について検討してきましたが、「完全にやめさせるのは困難」だと我が家では結論付けました。
猫ごとに食べる速度が違うため、どうしても早い猫が遅い猫の餌を目掛けて走っていってしまうのです。

これは、我が家の猫たちの特性なんだと受け入れることにしました(笑)
当時は同じ室内猫用のフードを使い、食事回数を4回から5回に増やしたこともありました。これは我が家で試した経過であり、横取りをしてもよいという意味ではありません。今、横取りを確実に防ぐ方法として一番効果を感じているのは、ケージの内外で分ける方法です。

この、食事回数を増やす対策は、かなり効果的でした。
食事に対する必死感が少なくなり、落ち着いて食べてくれているように感じます。できることから、工夫してあげることが大切だなと思う毎日です。
多頭飼いで餌を分けることが必要な場合とは

猫の多頭飼いにおいて、餌をしっかり分けて与える必要がある状況についてまとめました。
当てはまる場合は、しっかり餌を分けて、食事環境を整えるようにしてあげましょう。
- 子猫が先住猫の餌を食べてしまう(逆もNG)
- ちょこちょこ食べの猫がいる
- 他の猫を気にしてご飯を食べない
- 病気の猫がいる
- 肥満によるダイエットが必要
子猫が先住猫の餌を食べてしまう(逆もNG)

新しく子猫を迎えた場合、子猫が先住猫(成猫)の餌を横取りしてしまうことがあります。
この場合、先住猫(成猫)のフードでは成長期の子猫に必要な栄養素が足りず、健康に悪影響を及ぼすことが考えられます。
また、成猫が子猫のフードを食べる場合にも、栄養価が高すぎることで、肥満などの健康被害を招く恐れがあります。
ちょこちょこ食べの猫がいる

猫のご飯を食べるスピードは、猫によって様々です。
ガツガツと丸呑みするように食べる子がいれば、ちょこちょことゆっくり食べる子もいます。
ご飯を食べるスピードが違う複数の猫を飼う場合、食べるのが早い猫が、食べるのが遅い猫のご飯を横取りしてしまうことがあります。
食べる速さが違う場合は、食事場所を分けて、早く食べ終わった子が他の子の器へ行けないようにしましょう。時間をずらす方法も、場所の分離や見守りと組み合わせます。
他の猫を気にしてご飯を食べない

猫は、たとえご飯を食べているときでも、周囲の警戒を怠りません。
そのため、近くに他の猫の気配を感る環境では、気になって食事をやめてしまうことがあります。
ご飯を食べてくれないのは困りますし、食事がストレスになることで体調不良などの原因になることがあります。
他の猫の視線を感じづらくなるよう、間に仕切りなどの遮蔽物を置いたり、部屋を分けるなど、落ち着いて食事ができる環境を整えるようにしましょう。
病気の猫がいる

病気などで特別な食事(療養食)が必要な猫の場合、他の猫に食事を食べられたり、他の猫の食事を横どりし療養食を食べなくなることを避けるため、食事をしっかりと分けてあげる必要があります。
療養中をケージで過ごす場合、ケージ内で食事を与えることで簡単に餌を分けることができるのでおすすめです。
肥満によるダイエットが必要

肥満によりダイエットが必要な場合、食事のカロリー制限が必要になります。
そのため、猫ごとに食事をしっかりと分けて、横取りして食べすぎないよに管理が必要です。
食事の制限がかかることで、いつも以上に他の猫のご飯が気になるかもしれません。部屋を分けるなど他の餌が気にならない環境を整えてあげましょう。
猫の餌用仕切りを自作(DIY)するアイデア
猫のご飯場所を分ける仕切りを自作する方法について、SNSを利用してリサーチしました。
どうやら、SNS界隈では猫用の個室を「個室で食べる有名ラーメン店“一蘭”」に見立て、一蘭の店内システムである「味集中カウンター」と呼ぶそうです。おもしろいですよね。
一蘭の味集中カウンター、昔は「自習室www」とか言って笑ってたけど今のコロナ禍において飲食店の理想モデルすぎて pic.twitter.com/kAKJW403OJ
— 肘 (@Hiz_1) January 5, 2021
かっぱ君個人的に、一蘭のラーメンはすごく好きです。まだの方は、ぜひ行ってみてください!
ダンボールをつかった一蘭風“味の集中カウンター”
味集中カウンターでソーシャルディスタンス! 一列に並び夢中でごはんを食べる猫たちが注目集める https://t.co/7TrTQn7n2O #getnews #ガジェット通信 pic.twitter.com/YdOxxGRxki
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) September 7, 2022
ダンボールで自作したご飯用仕切りですね。
ダンボールを切り抜いて作るため、材料費がほとんどかからないのが魅力です。
汚れた場合でも、捨てることにもったいなさを感じなくて済むので、衛生的にも良さそうです。
衣装ケースをつかった一蘭風“味の集中カウンター”
猫界の一蘭。
— nana🧸GODMETAL時と前歯欠けるVo. (@halci0n) May 26, 2019
味集中カウンターでもくもくと味わうお猫's🐈🐈 pic.twitter.com/ieoDYkiwLA
大きめの衣装ケースをつかったご飯用仕切りです。
真ん中の仕切りは、おそらくフタ部分でしょうか?
衣装ケースを用意する必要がありますが、大きな加工が必要ないためDIYに自身のない方にもおすすめなアイデアです。
100均のカゴを利用した一蘭風“味の集中カウンター”
「一蘭」の味集中カウンター方式採用 猫のごはんの取り合い対策が話題 https://t.co/yCH4QEyTbc pic.twitter.com/5VnHzlM6dI
— 相互フォロー募集中のひと集まれ~ (@hyakutentottayo) May 2, 2022
おそらく100均のカゴを利用したご飯用仕切り。
猫ちゃんにあわせたサイズのケースが必要ですが、カゴを用意するだけで済むため非常にお手軽です。
カゴを見ると、ついつい入ってしまう猫ちゃんも多いため、すんなりとつかってくれそうです。
猫の多頭飼いをするなら置き餌は避ける

多頭飼いをしている家庭では、1日分の餌をまとめて皿に盛り、自由に食べさせる「置き餌」は避けたほうがよいでしょう。
それは、置き餌をすることで猫同士でご飯をシェアしてしまったり、偏った配分で餌を食べてしまう原因になるからです。
多くの飼い主さんは、1日の間ずっと猫の食事を見守り続けることはできません。また、置き餌は衛生面でも雑菌の繁殖など見過ごせないデメリットが存在します。
長時間留守にするからといって、量や食べる猫を確認できないまま大量に置けばよいわけではありません。個体ごとの食事管理と、フードの種類に合った衛生管理を考えましょう。
1日に複数回、ご飯の用意をすることが難しい飼い主さんは、自動給餌器を利用するなど、置き餌をしなくても済む方法に挑戦するとよいでしょう。
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参考資料(英語・別タブで開きます)
Cats Protection:猫の食事環境について


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