- キャットタワーとケージ、優先するべきはケージ
- 実は、ケージは猫ちゃんとの生活に欠かせない猫用品
- ケージは、キャットタワーの働きもかねている
キャットタワーとケージ。どちらも、初めて猫を飼い始める人にとっては大きな買い物ですよね。
「どちらを優先して買うべきなんだろう?」「そもそも、ケージやキャットタワーっているのかな?」と悩まれる飼い主さんもいると思います。
どちらか1つを先に揃えるなら、”ケージ”を購入することをおすすめします。
この記事では、ケージを優先して揃えるべき理由と、その使い方についてまとめていきます。
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キャットタワーとケージどっちを買うべき?
キャットタワーとケージ、どちらか片方を買うのであれば”ケージ”を先に揃えるのがおすすめです。理由は、次のとおりです。
- 家に迎えたばかりの猫は居場所が必要
- 外出や睡眠のときの部屋が必要
- キャットタワーは部屋に慣れてからでも遅くない
家に迎えたばかりの猫は、新しい環境に慣れる時間が必要です。
見慣れないインテリアを触って壊してしまったり、不慣れな環境で落下など事故に遭うことを防ぐことができます。
あなたが外出するとき、夜に寝るときなど、そばで見ていることが困難なときに安全な環境で過ごしてもらうためにもケージは必要なのです。
一方で、キャットタワーは急いで買う必要ありません。
猫用品の費用が重なり負担が大きいのであれば、家具やDIYでキャットタワーを代用することも可能です。落ち着いてから、ゆっくり揃えても遅くはありません。
猫にケージが必要な理由
猫を飼うときに、優先して準備してほしい”ケージ”。どのようなシーンで役に立つのかまとめていきます。
- 子猫が成長するまでの専用部屋として
- 新入り猫が家に馴染むまでの仮住まいとして
- 掃除や来客時の避難場所として
- 災害時やペットホテルに泊まる際の訓練として
- キャットタワーの代わりとして
- 体調不良のときの休養場所として
猫を迎えるとき、見落とされがちなケージですが、実はすごく重要な猫用品です。
猫ちゃんの安全を確保するうえでも、非常に役に立つので、利用シーンをまとめて確認していきましょう。
子猫が成長するまでの専用部屋として
新しく子猫を迎える場合、子猫が成長して部屋の散策に危険がなくなるまでの専用部屋が必要となります。
子猫は、好奇心が強く、迎えたばかりの状態で部屋に放すのは危険です。そんなときは、猫用のケージがとても役に立ちます。
子猫が成長するまでは、飼い主さんの目が届く範囲でのみ部屋の散策を行い、基本は安全なケージの中で過ごしましょう。
ケージで過ごすことは、安全に過ごす理由以外にも、猫ちゃんに安心して過ごせる居場所をつくる意味があります。
安全に、安心して過ごしてもらうために、ケージはとても重要なのです。
新入り猫が家に馴染むまでの仮住まいとして
新しく迎えた猫が成猫の場合も、部屋の環境になれるまで過ごす居場所が必要です。
猫用のケージで過ごすことで、猫ちゃんが安心して休息を取れるようにしてあげます。ケージ越しに部屋を感じることで、無理なく環境に慣れてもらいましょう。
まず初めての場所で緊張している猫に、「ケージという安心できる場所をひとつ作ってあげる事」が大事です。ケージがない場合、猫は隠れる場所を探し逃げ回り、クローゼットや冷蔵庫の裏などに入りっぱなしになるケースもあります。そして、人がいなくなるとこそこそ出てきてご飯を食べる…そんなスタートは不幸でしかありません。
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また、すでに先住猫がいる場合には、ケージ越しに接触させることで、新入り猫と先住猫のストレスを軽減し、多頭飼いの成功率を高める働きをしてくれます。
ケージは、猫ちゃんにとって”個室”と考え、快適に過ごせる環境を整えてあげることが大切です。
掃除や来客時の避難場所として
部屋の掃除をするときや来客時、猫が避難する場所があるととても便利。
部屋が複数あるお家なら、別の部屋に連れていけばいいです。でも、そんなお家ばかりじゃないですよね。
そんなときに、猫の一時避難場所として、ケージが活躍してくれます。
掃除中の猫の脱走や、来客による猫のストレスも抑えることができるので、成猫になってからも解体せずに置いておくことをおすすめします。
災害時やペットホテルに泊まる際の訓練として
災害時には、猫ちゃんをケージやキャリーの中に避難させる必要があります。
地震などにより、家具が倒れたり、破損したものが散らばったりと、非常に危険だからです。
そんなときに、初めてケージに入る猫ちゃんは、慣れない環境に不安を感じてしまいます。緊急な状況に飼い主である私たちも慌てています。そのうえ、普段と慣れない環境に閉じ込められるのはストレスが大きいですよね。
普段からケージに慣れておくことで、ケージの中が安心できる場所に変わります。緊急時でも、猫ちゃんのストレスと押さえてあげられるよう、普段から慣らしておくことをおすすめします。
これは、ペットホテルでも同様です。基本的に外泊時は、ケージで過ごすことになります。慣れておいて損はないでしょう。
引用:犬猫とも室内飼育をお勧めします。家族との絆がより深まることが期待できます。特に猫は、外に出すと自由に歩きまわりますので、お勧めしません。けがや健康を害する機会(ケンカや、病気の動物との接触)が多く、これをなくすことができます。また、ケージやキャリーバッグにも慣らしておきます。
日本動物愛護協会HP「災害に備えよう」
キャットタワーの代わりとして
キャットタワーよりも、ケージを優先する大きな理由の一つです。
キャットタワーは、上下運動や安心できる居場所(高所)として使うことがありますが、この役割はケージでも同じ効果があります。
3階建てなどの高さがあるケージであれば、キャットタワー同様に上下運動が可能です。見晴らしもよく、猫ちゃんにとって良い居場所になるでしょう。
キャットタワーの役割をかねながら、使うことができるため、キャットタワーよりも優先順位が高いと言えます。
猫用ケージを用意する際は、2段ケージと3段ケージでどっちを購入するか迷ったら3段ケージを選びましょう。
体調不良のときの休養場所として
猫との暮らしは、日々いろいろなことが起こります。ときには、体調を崩してしまうこともあるかもしれません。
体調を崩したときに必要なことは、安全な環境でゆっくりと休むことです。
猫ちゃんは、体調を崩していても、普段道理に過ごそうとする場合があります。部屋の中では、無理をして体調の回復が遅れてしまう可能性があります。
必要なときに、ゆっくりと過ごしてもらう居場所として、ケージがとても役に立ちます。
キャットタワーが必要な理由
つづいて、キャットタワーが役立つシーンについても紹介していきます。
キャットタワーがあると、猫ちゃんの生活に遊びがでてすごく快適になります。余裕が出てきたら、ぜひ揃えてあげたいですね。
- キャットタワーが必要な理由
- 運動不足の解消のため
- ストレスの発散のため
- 爪とぎやいたずら防止のため
運動不足の解消のため
室内で生活する猫は、運動不足になりやすい傾向があります。
自然生活では、高低差のある環境で上下運動をすることが多い猫ですが、室内で上下運動をするのは少し難しいかもしれません。
そんなときに役立つのが、キャットタワーです。
キャットタワーを置くことで、室内でも手軽に上下運動を楽しんでもらえます。おもちゃと合わせて使用することで、運動不足の解消にも効果的です。
ストレスの発散のため
猫は、もともと高い場所を好む動物。安心するのもありますが、高い場所から眺めることで、自分の優位性を示すことにつながるそうです。
室内では、なかなか安心して利用できる高台が用意できません。キャットタワーを利用することで、猫ちゃんにストレスを発散させてあげましょう。
猫ちゃんが安心して過ごすことができる住環境があれば、飼い主さんとの関係も良くなりやすくなります。
爪とぎやいたずら防止のため
猫を飼っていて困ることの多くは、家具への爪とぎや望まない家具への登り下りです。
キャットタワーを設置することで、問題行動を起こりにくくすることができます。快適な爪とぎと運動場所を用意することで、猫の欲求を満たせるためです。
合わせて、問題行動を起こしにくい環境に整えていくことで、いたずら防止の効果が高まります。
キャットタワーはいつ頃から必要になる?
- 生後7ヶ月を超えてから
- 体格が良くなってきてから
- 部屋の中で放し飼いに移行したころから
子猫の場合、キャットタワーを用意するのは生後7ヶ月を超えたくらいからで遅くありません。
生後7ヶ月にもなると、体格が成猫に近づき、キャットタワーで遊んでもケガをしづらくなるからです。
ちょうど、この時期には、ケージ飼いから徐々に部屋での放し飼いに移行が可能になってきます。生後7ヶ月ごろまでに、部屋の環境を猫ちゃんが自由に過ごしても安心できるように整えておきましょう。
成猫の場合も、部屋の環境に慣れ、放し飼いに移行するタイミングでキャットタワーを用意すれば問題ありません。
キャットタワーとケージどっちを先に買うべき? ケージを優先しよう:まとめ
キャットタワーとケージ。先に片方を揃えるなら”ケージ”を揃えるべき理由について紹介しました。理由は、以下のとおり。
- 子猫が成長するまでの専用部屋として
- 新入り猫が家に馴染むまでの仮住まいとして
- 掃除や来客時の避難場所として
- 災害時やペットホテルに泊まる際の訓練として
- キャットタワーの代わりとして
- 体調不良のときの休養場所として
猫を初めて飼い始めたときを思い出すと、分からないことだらけで、思っていた費用よりずいぶんとお金がかかったことを覚えています。
私の場合は、ペットショップの店員さんに細かく必要なモノを教えてもらいました。
当時、一緒に暮らしていた父にケージなどの高いものを、当面の餌やケア用品を、社会人になった私の初任給で購入していました。あっという間に、初任給はなくなりましたね。
きっと、この記事を読んでくださったあなたも、思った以上にお金がかかり、驚いたのではないでしょうか?
ただ、実際に飼い始めると、「これは、急いで買う必要なかったかな?」と思うものもでてきました。
その代表が、この記事で紹介したキャットタワーです。優先順位をつけて、順番に揃えれば経済的負担を少しかるくできるかもしれませんね。
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