猫を多頭飼いするとき、先住猫と新入り猫の喧嘩はいつまで続くのかと心配になる飼い主さんも少なくないと思います。
実際、どんだけ慎重に猫たちの顔合わせを行っても喧嘩するときはしちゃうんですよね。
我が家も、今までに4匹の猫たちをお迎えしてきましたが、どのパターンでも大なり小なり喧嘩をしていました。
そこで今回は、我が家の猫たちの体験談から「多頭飼いにおいて猫たちの喧嘩がいつまで続くのか」について紹介していきます。
ちなみに、この記事いう「喧嘩」はお互いがケガをしてしまうような激しいものではありません。
「シャー、フーッ」などの威嚇行動をとってストレスを感じていそうな様子を「喧嘩」としています。
激しい喧嘩は、ケガやケガから感染する病気の原因になるため、対面方法を見直すなど無理のないサポートをおすすめします。

猫の多頭飼いにおける喧嘩期間は長くて6カ月くらいでした
僕の経験だと、新入り猫を迎えてから猫たちが「シャー、フーッ」などの威嚇行動をしなくなるまでに最長6か月ほどかかりました。
ただ、一番多かったのは1ヵ月~2ヶ月ほど。
6か月かかったのは、先住猫と新入り猫の性格が神経質ぎみだった組み合わせのときだけです。
なので、長くても半年ほどで徐々に落ち着いてくるのではと考えています。(時間が薬なのです。)
具体例で紹介していきます。
子猫♂×子猫♂

我が家の最初の猫たち「くり君」と「ちょろ君」の場合です。
- 猫種「アメリカンカール」
- 当時、生後6カ月ほどの子猫
- おっとりした優しい性格
- 猫への警戒心は弱めの印象
- 猫種「シンガプーラ」
- 当時、生後5か月ほどの子猫
- 甘えん坊で嫉妬深い性格
- 猫への警戒心はやや強めの印象
お互いが子猫なこともあり、2ヶ月ほどでお互いの毛づくろいをする仲になりました。
初めは、警戒心がやや強めなちょろ君が「シャーーーーッ」とケージ越しに威嚇していましたが、くり君がお腹を見せながら「僕はわるい猫じゃないよ」アピールすることであっという間に打ち解けていました。

やはり、子猫同士の多頭飼いは一番スムーズに仲良くなれるみたいです。
成猫♂2匹×子猫♀

先住猫「くり君」&「ちょろ君」に新入り猫「もちちゃん」が加わりました。
- 当時、7歳くらい
- 2匹の仲は良好(一緒に寝るくらい)
- まだまだ元気で活発
- 子猫に興味津々な様子
- 猫種「スコティッシュフォールド」
- 当時、生後5か月ほどの子猫
- おひとり様気質でお姫様タイプ
- 猫と人への警戒心は強めの印象
もちちゃんの個性もあり、もちちゃんが心を開くまでに6カ月ほどかかりました。
くり君&ちょろ君も初めは友好的な様子で近づいていましたが、「フーーーーッ」とうなり声をあげなら激しく威嚇するもちちゃんに徐々に距離をとるようになりました。
「これ以上に仲良くなるのは無理かもね…。これも、個性だからしかたないね」と諦めかけた半年ごろ、きっかけは不明ですが距離がグッと縮まり始めました。

今でも、ほどよい距離感を保って生活していますが、挨拶(鼻キス)を交わしたり一緒に遊んだりとかなり打ち解けてくれています。
「時間がかかっても仲良くなれる」という、悩む飼い主さんに勇気を持ってもらえる好事例だと思います。
成猫♂×成猫♀×子猫♂

くり君が病気で旅立ち、先住猫「ちょろ君」&「もちちゃん」のもとに、新入り猫「ころ君」が加わりました。
- 当時、ちょろ君(9歳)もちちゃん(2歳)くらい
- 2匹の仲はまあまあ良好(挨拶してたまに近づく)
- まだまだ元気で活発
- 警戒心が強めで神経質気味な2匹
- 猫種「ラグドール」
- 当時、生後5か月ほどの子猫
- わんぱく&甘えん坊な性格
- 猫と人への警戒心は弱めの印象
ころ君の猫なつっこい性格からなのか、1ヵ月ほどであっというまに馴染んでしまいました。

はじめは先住猫たちから「シャーッ」と威嚇されていましたが、ころ君からは威嚇することはなく、ケロっとした顔で甘えにいっていました。
そのおかげか、はじめはちょろ君、つぎにもちちゃんと次々に受け入れられ、数か月たったいまでは2匹のそばで眠る姿をよく見かけます。

警戒心が強いもちちゃんとも距離感が近くてびっくりです。
仲良くなったサインも猫それぞれ違っておもしろい
多頭飼いをしていておもしろいな~と感じるのが、猫それぞれ違う「仲良くなったサイン」です。
分かりやすく一緒に寝たり舐めにいったりなどスキンシップが増えていく子もいれば、スキンシップは少ないけど距離感が少しづつ縮んでいく子もいます。
後者の場合、一見すると分かりにくいのですが比べると関係性が良くなっていることが分かります。
- 近づかないけど同じ部屋にいる
- たまに挨拶の鼻キスをする
- 近くを通っても嫌がらない
- 他の猫がいる部屋に進んで入っていく
- たまに怒るけど威嚇しない
一緒に仲良く寝たり遊んだりする姿は可愛いですが、こういった少しづつの変化をそばで見守れるのも多頭飼いの醍醐味かなと思っています。
ちなみに、猫の飼い主に対する仲良しサインも同じだったりします。分かりにくくて「この子、本当に懐いてくれてるのかな?」と思ったらぜひ、下の記事を参考にしてみてください。



気にしすぎず、猫たちのペースに合わせるのが吉
先住猫と新入り猫の間が思わしくないと、ついつい焦ってしまうことがあります。
こういった状況で、飼い主さんから仲良くなるように同じ部屋に入れたり、喧嘩を過剰に止めたりするのはあまりいい結果をうみません。
ここはあえて、猫同士の自然な関係の変化を待つ我慢強さが必要だと思います。
僕の例にもあるとおり、半年ぐらいしてから急に仲が深まることもありますし、深まらないにしても猫同士でちょうど良い距離感を見つけていきます。

僕の場合は、無理のないペースでおやつを一緒に食べる時間をつくるなど、ゆるーいきっかけ作りでサポートしてあげるとうまくいきました。
- 同じ時間におやつをあげる
- 先住猫ファーストでお世話をする
- 先住猫・新入り猫のストレスをためないようにする
焦っていると、何か特別なことをしないといけないと思ったり、ついつい過干渉になりがちです。
基本的には猫たちにまかせて、気長にゆるくまってあげるのがおすすめです。

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