- 猫のケージ飼いは、”かわいそう”は誤解!
- 上手に活用することで、むしろ”必須”の猫用品になる
- ケージ飼いのポイントは、3つの条件に気をつけること
猫をケージに入れることについて、「かわいそう…」「ストレスが溜まってしまうのでは?」と心配する飼い主さんも多いのではないでしょうか。
中には、ケージを準備していないご家庭もあると思います。
ですが、ケージを上手に活用できれば、猫ちゃんの生活をより快適で安全なものにできます。ケージは、とても便利な猫用品なのです。
この記事では、猫をケージで飼うことは“本当にかわいそうなのか”について、活用例をもとに考えていきます。
猫のケージ飼いについて迷っている飼い主さんの参考になれば幸いです。
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猫のケージ飼いが「かわいそう」は”誤解”
結論から言ってしまえば、猫にとってすべてのケージ飼いが”かわいそう”というのは”誤解”です。
ケージは、猫との生活において様々な場面で活躍します。ストレスの緩和や安全性の確保など、とても猫フレンドリーな猫用品なのです。
猫をケージに入れることは、猫につらい思いをさせることではありません。
ですが、猫ちゃんが快適なケージ生活を送るには、猫ちゃんの習性や性格に関する理解も必要。
猫ちゃんのことを知って、好みに合わせてあげる。そうすることで、より幸せに毎日を過ごしてもらえます。
当然、十分な広さのないケージで、入れっぱなしにするようなケージ飼いは”よい飼い方”とは言えないでしょう。
猫ちゃんの欲求を満たしながら、ケージの環境にも快適さを感じてもらう工夫が必要です。
猫の一生をケージ飼いで過ごさせるという選択について※追記
猫のケージ飼いについての話を考えるとき、しばしば目にするのが猫の一生をケージの中で過ごさせるという選択についてです。
この記事では、猫のケージ飼いについて、肯定的な意見を紹介していますが、猫の一生をケージの中で過ごさせることをオススメするものではありません。
あくまで、猫用品として非常に便利で、猫たちにとってもおすすめできる使用方法について紹介しています。
猫の飼育環境は、各家庭それぞれ事情や状況が違うかと思いますが、ケージを使用するにしても、使用しないにしても、猫にとってストレスが少なく安全であることが大切だと考えています。
この記事が、飼い猫にとって、何が幸せなのかを考える飼い主さんの選択の手助けになれば嬉しいです。
1歳までの子猫時代をケージで過ごした我が家の猫
私は、現在3匹の猫と暮らしています。
その3匹は、どの子も生後4ヶ月〜6ヶ月の子猫時代に迎えた猫です。生後4ヶ月〜6ヶ月といえば、子猫がとても活発な時期でもあります。
まだ、大人の猫になる前の未熟な身体で一生懸命に遊ぶ姿は、とても可愛くて何時間でも見てられました。
ですが、同時にとても不安な時期でもあります。
夢中になって遊ぶあまり、台から落ちそうになったり、家電製品のコードにじゃれたり。
とても、そのまま目を離すには”不安”な時期なのです。
そんなときに、とても活躍したのがケージです。初めての猫を迎えたときに、ショップ店員さんが勧めてくれた、少し大きめのケージ。子猫時代を過ごすには十分な大きさでした。
3匹の猫は、それぞれ別のタイミングで迎えましたが、みんな子猫時代をケージで過ごしながら大きくなりました。
一日の中で、遊ぶときだけケージから出して過ごす
我が家の場合、生後6ヶ月を過ぎ、部屋での生活に慣れるまでは、遊ぶときのみケージからだすケージ飼いスタイルを採用していました。
一日のうち、遊ぶ時間はそんなに多くありません。私や妻が共働きのため、日中は猫たちと遊ぶことができなかったからです。
その分、猫が活発になる早朝と夕暮れは、ケージから出して私達の目のもとめいいっぱい遊ばせていました。
一説では、子猫は1日のうち20時間もの間、眠って過ごすそうです。
そう考えると、一日3〜4時間ぐらいを遊びの時間としていた当時は、図らずもバランスの良い生活だったのかもしれません。
季節に合わせた快適さにはこだわっていた
猫のケージ飼いで大変だったのは、季節に合わせた室温の変化です。特に、冬の寒い日。
私の購入したケージは、ありふれたごく普通のケージです。全体が格子になっているため、冷気が抜けやすくとても寒そうなのです。
冬場は、すぐに冷えすぎてしまうため、ペット用のヒーターから、断熱用の毛布まで、いろいろな寒さ対策をしていました。
当時の、ケージ内でできる寒さ対策はコチラの記事(飼い猫のためにケージ内で出来る寒さ対策8選!【冬の準備】)でまとめています。
夏場は、冷房が当たりすぎないように気をつけながら、快適に過ごせる温度に調整していました。
ケージ内が本当に快適な状態になっているかは、猫たちの様子をみて判断しています。
お腹を見せて「にょーーんっ」と伸びをする姿をみて満足度を測っていました。
猫のケージ飼いが必要な場合とは
私の体験談では、子猫の時期のケージでの生活について紹介しました。
ですが、ケージ飼いが必要となるタイミングは、他にもあります。代表的な例を紹介していきますね。
- 先住猫に新入り猫を紹介するとき
- ケガや病気の療養中
- 災害時の避難先で
- 子猫が大きくなるまでの住処として
- 新しい環境に慣れるまで
先住猫に新入り猫を紹介するとき
新しく猫を迎える際、すでに飼っている猫(先住猫)がいる場合、先住猫が新入り猫に慣れるまで、新入り猫をケージで生活させます。
新入り猫にケージ内で生活してもらうことで、先住猫には受け入れるまでの時間を、新入り猫には新しい環境に慣れる時間を作るのです。
つまり、ケージで飼うことによって、先住猫と新入り猫の快適な生活を守ってあげる効果があるのです。
ケガや病気の療養中
ケガや病気で安静にする必要があるとき、ケージがとても役に立ちます。
ケージ内で生活させることで、安心できる環境で必要以上に体力を使うことなく、安静に過ごすことができるからです。
また、多頭飼いの猫が猫風邪などの病気になった場合、病気の猫を隔離することで、家庭内での感染拡大を防ぐことができます。
私たちも、風邪を引いたときに家族に感染しないように部屋を分けますよね。それと同じです。
専用の療養食を与える場合も、他の子に横取りされたり、他の子の餌が気になり療養食を食べなくなるなどの問題を防ぐことに繋がります。
ケージで生活空間を分けることが、猫ちゃんの健康を取り戻すことに繋がります。
災害時の避難先で
災害時における猫ちゃんの避難には、ケージやキャリーでの生活が必須です。
とはいえ、慣れていない猫にとって、災害時の緊迫した状況に加え、慣れないケージやキャリーでの生活は大きなストレスになるかもしれません。
そのため、普段からケージやキャリーでの生活に慣らしておく必要があります。
日常的にケージでの生活を取り入れることで、緊急時でも落ち着いて過ごす助けになります。
子猫が大きくなるまでの住処として
新しく子猫を迎える場合、生後6ヶ月を超えて体格が大人の猫に近づくまでは、ケージでの生活がおすすめです。
子猫は、好奇心が旺盛でどこでも探検してしまいます。たとえ、綺麗に整頓された部屋であっても、私たちの思わぬ行動で危険に飛び込んでいってしまいます。
そのため、飼い主の目の届かない時間は、ケージ内で安全に過ごしてもらうことが子猫のためになります。
とはいえ、子猫が退屈してしまうのではないかと心配になる人もいるでしょう。
でも、大丈夫です。なぜなら、子猫は1日のうち20時間もの時間を寝て過ごすからです。
肉食動物は、狩りをする時間以外は体力を温存するために長く眠り休息を取るのです。ネコ科の動物は肉食動物なので、子猫の睡眠時間は長くて当然ですし、寝ている時間に成長ホルモンが分泌されることから、成長時にはたくさん眠ることが必要なのです。授乳中は、ミルクの時間以外はほとんど睡眠時間です。離乳が始まっても1日20時間以上寝る子猫が多く見受けられます。
ヒルズ公式サイト-猫の睡眠時間について-
ほとんどを眠って過ごすため、ケージでの生活は、むしろと落ち着いて休むことができ快適なのかもしれません。
基本は、ケージ飼いをし、目の届く範囲でケージから出して遊ぶようにするとよいと思います。
新しい環境に慣れるまで
新しく猫を迎える場合、お家に慣れるまでの間は、ケージで過ごすことがストレス対策につながります。
猫にとって、新しく暮らすことになった環境は、どこが安全なのか分からず、とてもストレスのかかる環境です。
お家での生活に馴染むまでは、ケージを用意することで、ストレスを軽減することができます。
ケージを安全な場所として認識することで、ゆっくり休息を取りたいときに、ストレスなく休むことができるのです。
お家の環境に慣れてきたら、ケージを開放する時間を増やしていきましょう。
完全に室内での放し飼いに切り替えたあとも、猫ちゃんの安心できる逃げ場としてケージを残すことで、猫ちゃんも安心します。
ケージへの入れっぱなしはストレスに注意
いくらケージでの生活を整えたからと言って、ケージの中にずっと入れっぱなしにするのは問題です。
それは、仮に大きめのケージを用意したからと言って、運動量はたりませんし、ストレスも溜まるから。
ケージの外に出して、思いっきり遊ばせて上げる時間が必要ですね。
もはや、普通のケージではないのですが、部屋1つ分ぐらいの大きなケージであれば、完全ケージ飼いでの生活が可能かもしれません。ですが、家庭用のケージではないので今回の趣旨からは外れます。
3匹目に迎えた”もち”のケージ飼いで失敗したときの話です。
多頭飼いという事情もあり、家に迎えてすぐはケージでの生活が長くなりがちでした。
先住猫を優先にしていたため、十分に遊ばせる時間を持てなかったのです。
その結果、”もち”は、ストレスから攻撃的になってしまいました。
その後、遊ぶ時間を増やしたところ、性格はおとなしくなり、鳴くのもやみました。
たぶん、ストレスのせいで攻撃的になっていたのだと思います。
性格にもよりますが、ケージの外で遊ぶ時間は大切だと改めて思いました。
「かわいそう」なんて言わせない!ケージ生活を快適にするコツ
それでは最後に、ケージでの生活をより快適にするコツについて紹介していきます。ケージでの生活を快適にするポイントは、3つ。
- サイズ
- レイアウト
- 置き場所
ポイントを押さえて、猫ちゃんがゆっくりくつろげる環境をつくってあげましょう。
サイズは、大きめの3段ケージがおすすめ
猫ちゃんが快適にケージ内で生活をするには、ある程度の広さが必要です。
成猫の場合、高さ130cm以上、幅90cm前後のサイズのケージが一般的。
猫の上下運動ができるように、2段ケージよりも、3段ケージにしてあげるのがおすすめです。
また、ケージ内にはトイレも設置する必要があります。そのため、設置予定のトイレが入るスペースがあるかも確認する必要があります。
レイアウトは、トイレとその他の生活スペースを分ける
ケージ内のレイアウトは、次の点に気をつけてあげましょう。
- トイレ、食事、寝床のスペースを分ける
- トイレは、他のスペースから遠ざける
- 寝床は、ケージ内の高い位置に作る
猫ちゃんがケージ内で快適に過ごすには、レイアウトの棲み分けが必須です。
特に気をつけたいのが”トイレ”の位置です。多くの場合、トイレの位置はケージの一番下に配置することになります。
そのとき、食事と寝床のスペースと近づきすぎないように注意してください。
また、猫ちゃんは高いところを好みます。寝床は、ケージ内の1番上に配置するのがよいでしょう。
レイアウト面を考えると、2段ケージよりも3段ケージの方がスペース分けが簡単なことが分かります。
ケージを選ぶ時は、できるだけ3段ケージ以上を選択するのがおすすめです。
置き場所は、室温と落ち着ける環境に注意して
ケージの置き場所も、猫ちゃんが快適にケージで生活するために考えなければならないポイントです。
- 最適な室温で風通しのよい部屋
- 飼い主さんが様子を確認しやすい部屋
- 落ち着ける環境がある部屋
- 窓から外の景色が見える部屋
- 飼い主さんのことを眺められる部屋
これらの条件になるべく多く当てはまる場所にケージを置くようにしましょう。
大切なことは、猫ちゃんの健康管理がしやすく、猫ちゃんが快適に過ごせる場所であることです。
十分な条件の置き場所が見つからなくても、工夫次第で補うことができます。簡単な方法として、「【誰でも簡単】猫のケージに布をかける!目隠しの効果と実践例」についてまとめました。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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