【注意点は5つ】キャットフードの正しいふやかし方まとめ。食欲がない猫ちゃんにひと手間を

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記事のポイント
  • キャットフードの正しいふやかし方を簡単3ステップで紹介
  • キャットフードをふやかすときの注意点は5つ!守らないと…
  • 猫のライフステージに合わせたご飯の与え方が重要。なんでも”ふやかす”のはNG

キャットフードの中でも、主食として与えることの多いドライフード。猫に与える一般的なご飯ですが、子猫や高齢猫に与えるには、少し硬すぎる場合があります。

そんなときは、ドライフードふやかしてから与えるのが効果的。この記事を見ているあなたも、少しでも食べやすいご飯をあげたくて調べているのではないでしょうか。

この記事では、子猫を飼い始めた人、飼い猫が高齢になってきた人向けに、正しいキャットフードのふやかし方と、注意点についてまとめていきます。

目次

キャットフードを正しくふやかす方法【3ステップ】

キャットフードを上手にふやかす方法は、次の3ステップです。

キャットフードのふやかし方
  1. 人肌ぐらい(約35度〜約37度)のぬるま湯をドライフードが浸るくらいまで入れる
  2. 10分〜20分ほど置いておく
  3. キャットフードの硬さを確認する。(硬ければ、ぬるま湯を少し追加して放置)

それぞれ、詳しく紹介していきますね。

STEP
人肌ぐらい(約35度〜約37度)のぬるま湯をドライフードが浸るくらいまで入れる

ドライフードが少しかぶるくらいのぬるま湯をかけます。

ぬるま湯の温度は、約35度〜約37度ぐらい、指でふれてみて「熱い」と感じないぐらいの温度です。

キッチンの水道であれば、およそ40度がでる家庭が多いと思われます。皿に入れると、ちょうど人肌くらいになりますね。

STEP
10分〜20分ほど置いておく

ぬるま湯にひたした状態で、10分〜20分ほど放置します。

放置時間は、ドライフードの種類や大きさによるため、次のステップで硬さの確認を行います。

ちなみに、我が家のキャットフードは5分くらいでフニャフニャになります。商品によってさまざまですので、目安は10分〜20分。

STEP
キャットフードの硬さを確認する。(硬ければ、ぬるま湯を少し追加して放置)

スプーンなどでドライフードを潰し、硬さを確認します。

猫の好みや状態にもよりますが、少し硬さが残る程度にすると食べやすい印象です。

ふやかし具合が、十分でないとかんじる場合は、少量のぬるま湯を加えて調整します。

時短できちゃう!キャットフードをふやかす裏技3つ

キャットフードをふやかすときにかかる時間、「すこし長いな…」とかんじませんでしたか?

朝や夜など、忙しい時間帯の10分〜20分は確保するのに苦労するかもしれません。

そんな、あなたに向けてキャットフードをもう少しすばやくふやかす裏技を紹介します。

時短の裏技
  • 当日分を冷蔵庫で作り置き保管しておく
  • ドライフードを細かく砕いておく
  • ぬるま湯をかけて蓋をする
  • 電子レンジで少しだけあたためる

当日分を冷蔵庫で作り置き保管しておく

保存容器(タッパーなどの密閉容器)にドライフードと水を入れて冷蔵庫に保管して置きます。

寝る前に、次の日の朝の分を用意しておくなど、ふやけるまでの待ち時間を時短することができます。

ふやかしたキャットフードは、雑菌が繁殖しやすく、痛みやすくなります。

そのため、常温での保管ではなく、必ず冷蔵庫で保管するようにします。

そして、作り置くのも次のご飯分にとどめ、作りすぎないように注意しましょう。

また、冷蔵庫で保管したキャットフードは、そのままだと冷たく、猫の食欲を刺激しにくくなります。食べる前に少しだけぬるま湯を足すなど、温めてから与えてください。

ドライフードを細かく砕いておく

ドライフードを細かく砕いてからぬるま湯をかけるだけで、ふやけるまでの時間がグッと縮まります。

すり鉢などで砕くのも良いのですが、市販で売っているキャットフード用の粉砕機(1,500円くらい)を使用することで簡単に砕くことができます。

こちらの粉砕機?を使用して細かく砕きました。リンクは下に貼っておきますね。

すり鉢などで行う場合は、ケガに注意して行ってくださいね。

ぬるま湯をかけて蓋をする

キャットフードにぬるま湯をかけるとき、容器に蓋をし蒸気が逃がさないことで、少なからずふやけやすくなります。

冬場など、ふやかしている間にキャットフードが冷え切ってしまうのを防ぐこともできますね。

少し深めの容器でふやかすと成功しやすいです。蓋付きの容器がない場合は、サランラップなどで代用できます。

電子レンジで少しだけあたためる

水に浸したキャットフードを電子レンジに入れて少しだけ加熱します。

時間は、およそ10秒単位で少しづつ加熱していきます。

キャットフードに含まれる栄養素は、加熱しすぎると壊れてしまいます。そのため、一度に熱を加えるのではなく、熱湯にならない程度に加減して加熱します。

少しコツが要りますが、慣れると短時間でキャットフードをふやかすことができますよ。

キャットフードをふやかす3つのメリット

キャットフードをふやかすメリットは、主に次の3つ。

メリット
  • 香りが強くなり美味しそうになる(食欲増進)
  • ウェットフードみたいに食べやすい(食感の改善)
  • お腹にやさしい(消化吸収)

香りが強くなり美味しそうになる(食欲増進)

キャットフードを「ふやかす」ことで、猫の食欲を引きだすことができます。

猫は、おいしいご飯かどうかを”香り”で判断します。

理由は、猫が”味覚”よりも”嗅覚”の発達した動物だから。

ふやかすことで、ふだんよりも香りが強くなり、食欲が刺激されるのです。

ウェットフードみたいに食べやすい(食感の改善)

ドライフードを「ふやかす」ことで、ウェットフードのように食べやすくなります。

歯が未発達な子猫や、歯が悪くなった老猫にとって硬いドライフードは、少し食べづらいかもしれません。

ふやかし、ほぐしてあげることで、子猫や老猫にも食べやすいご飯になりますね。

お腹にやさしい(消化吸収)

もともと消化しやすく作られているドライフード。「ふやかす」ことで、より消化にやさしいご飯になります。

ドライフードは、水分を含むことでほぐれやすくなります。

そのままでも、十分に消化しやすくつくられていますが、ふやかすことで水分と一緒に摂取でき、より食べやすくなります。

キャットフードをふやかす前に押さえるべき5つの注意点

ふやかしたキャットフードは、与え方に注意が必要です。合わせて確認しておきましょう。

ふやかす場合の注意点
  • 熱湯でふやかさない
  • ふやかしたフードは痛みやすい
  • 定期的に歯磨きをしてあげる
  • 健康な猫にふやかしたフードを与え続けない
  • ふやかしたお湯は捨てちゃダメ!

熱湯でふやかさない

熱湯

キャットフードに含まれるビタミンB1などの栄養素は、熱湯をかけることで”壊れたり””流れ出る”ことがあります。

そのため、キャットフードをふやかすために、”熱湯”を使うのはNGです。

必ず、人肌ぐらい(約35度〜約37度)のぬるま湯を使用しましょう。

ふやかしたフードは傷みやすい

ふやかしたキャットフードは、ドライの状態よりも”傷みやすく”なります。日持ちはしないため、置き餌には向きません。

食べる分をその都度つくる、食べ残しはすぐに片付けるなど、衛生管理に気をつけましょう。

定期的に歯磨きをしてあげる

歯磨き

ふやかしたキャットフードは、歯が汚れやすく、歯周病の原因になることがあります。

定期的に、歯を磨いてあげたり、歯磨き用のスナックなどで汚れを落とすように心がけましょう。

猫の歯周病は、生死にかかわる大きな病気の一つです。必要があれば、定期的な動物病院での検査もおすすめです。

健康な猫にふやかしたフードを与え続けない

健康な猫(食欲のある猫、ドライフードを噛むことができる猫など)は、ふやかしたキャットフードを与える必要ありません。

むしろ、やわらかい食事ばかりを与えることで、歯が弱くなったり、ドライフードを食べなくなるなど、注意が必要です。

基本は、ドライのまま与え、必要なときにふやかしてあげるように意識しましょう。

主なタイミング
  • 子猫の離乳食として
  • 高齢猫の流動食として
  • 食欲のない猫の食事として

最近では、ドライフードの良いところと、ウェットフードの良いところの良いとこどりができる“ミックスフィーディング”と言う考え方が増えてきています。

水分補給が苦手な猫ちゃんも、無理なく水分をとれるので泌尿器系の病気の予防にもつながります。

そんなわけで、我が家でも食事習慣を見直してみました!下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

ふやかしたお湯は捨てちゃダメ!

ふやかしたフードの”のこり湯”が大好きな”もち”

ふやかした後に残る”のこり湯”は、捨ててはいけません。

ふやかした際に、ビタミンなどの栄養が流れ出ており、貴重な栄養源になってくれます。

また、同時に水分補給もできるため、猫が好まない場合をのぞいて、そのまま与えるのがおすすめです。

子猫はいつまでキャットフードをふやかすの?

キャットフードをふやかす時期と目安
  • 歯が生え始める生後3週〜生後3ヶ月までが目安
  • はじめは、指でつぶせるくらいやわらかく
  • 生後3ヶ月までに、完全なドライフードに切り替え

子猫の離乳食として与える場合、歯が生え始める生後3週の頃〜歯が生え揃う生後3ヶ月を目安に与えます。

生後3週間ごろの子猫には、指でつぶせるくらいやわらかいペースト状のキャットフードから与え、徐々にふやかす時間を短く硬さが残るように調整していきます。

生後3ヶ月をすぎる頃には、歯が生え揃い、硬いドライフードでも食べられるようになります。

ドライフードに移行できるように硬さを増しつつ切り替えていきましょう。

その他のキャットフードをふやかすタイミング

主に、子猫の離乳食として行うことが多い”ふやかし”ですが、子猫以外の時期にも次のようなタイミングで与えることがあります。

硬いものが食べにくい高齢猫に与える

加齢により、歯や顎が悪くなってきた高齢猫。硬い食べごたえのあるドライフードでは、少し食べづらいかもしれません。

そんなとき、ふやかしてあげることで、高齢猫にも食べやすい流動食を作ることができます。

猫の好みに合わせて硬さを調整することもできるので、食べる様子を観察しながら、最適な硬さを見つけていきます。

食欲がおちた成猫に与える

健康な猫でも、毎日のご飯に飽きて食欲が落ちてしまうことがあります。

そんなときに、ふやかしてあげることで食欲を刺激してあげられます。温めることで香りが強くなり、食感が変わることで食に対する興味をそそります。いつもよりも、喜んで食べてくれるでしょう。

でも、やりすぎには注意が必要。

本来、健康な猫にふやかしたキャットフードは不要です。

与え過ぎは、歯周病やドライフードを食べなくなるなど悪影響を与えることがあります。ここぞというときに与えるようにしましょう。

キャットフードの正しいふやかし方:まとめ

キャットフードを上手にふやかす方法は、次の3ステップです。

キャットフードのふやかし方
  1. 人肌ぐらい(約35度〜約37度)のぬるま湯をドライフードが浸るくらいまで入れる
  2. 10分〜20分ほど置いておく
  3. キャットフードの硬さを確認する。(硬ければ、ぬるま湯を少し追加して放置)

子猫から飼い始めた人の場合、多くの人がキャットフードをふやかした経験があるのではないでしょうか。

ペットショップでお迎えした人だと、店員さんから教えてもらうことが多いですね。

漠然と、キャットフードをふやかすことだけ覚えていると、熱湯をつかってしまったり、衛生面で不安のある与え方をしてしまったりと、記事を読んでハッとした人もいるかもしれません。

僕も、調べるなかで「なるほど〜」と思うことが多くありました。

毎日のご飯だからこそ、その影響は小さくはありません。正しい与え方に気をつけて準備してあげるようにしたいですね。

一緒に学んでいきましょう。

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