私は今までに3匹の猫と暮らしたことがあります。穏やかな性格のクリ、甘えん坊のチョロ、そして活発でお転婆なモチ。それぞれの性格や好みがあり、日々の生活の中でその違いを楽しんでいます。
特に、猫たちの「爪とぎ」に対する反応は、それぞれ異なっていて、私自身も驚かされることが少なくありません。
クリと私が最初に一緒に過ごし始めた頃、私はワクワクしながら新しい爪とぎを買ってきました。
でも、クリはそれを一切無視。代わりに、リビングに設置した新品のソファで爪を研ぎ始めたのです。
その瞬間、猫の「爪とぎ」に対する好みや、どのようにして飼い猫たちの興味を新しい爪とぎに向かせるかが我が家の課題になりました。
この記事では、私の3匹の猫との日常から分かった、猫が爪とぎを使うためのコツや、その背後にある猫の本能について、初心者の猫飼い主さま向けに紹介したいと思います。
私の体験談も含めてまとめていくので、参考になれば嬉しいです。
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猫の爪とぎと本能について
飼い猫が爪とぎを使ってくれない理由を知るために、少し「爪とぎ」と「本能」について紹介します。
猫たちが爪とぎをする行動は、単に爪を鋭く保つためだけではありません。
実は、この行動には次のような意味があります。
- ストレスの発散(転位行動)
- 縄張りを確保する(マーキング行動)
- 爪のお手入れ(健康、武器の確保)
まず、爪とぎは猫にとってのストレス発散方法の一つです。
我が家のモチを観察していると、彼女が不安や興奮しているときには、お気に入りの爪とぎで頻繁に爪とぎをすることがわかります。
モチは、来客や雷が苦手なのですが、苦手なことが起きると一目散に爪とぎをしにいくのです。
こうしたストレスに対する爪とぎ行動は、「転位行動」と言うストレス反応にあたるのだとか。
猫たちがどれほど爪とぎをストレス解消の方法として活用しているかを実感しました。
さらに、爪とぎは猫のマーキング行為の一つでもあります。
猫の足の間には香りを放つ腺があり、爪を研ぐことでその香りをお気に入りの場所につけるのです。
この行動は、猫たちのテリトリーを主張する方法として行われます。他の猫との棲み分けが特に必要な、野性時代の名残りと言えるのかもしれません。
また、爪を研ぐことによって、古い爪の外層を取り除き、新しい鋭い爪を準備することもできます。
この行動は、狩猟の際の武器として爪を常に最適な状態に保つために非常に重要です。
ほっておくと、裁縫針ぐらい鋭くなって驚かされます。引っ掻かれると普通に怪我します(笑)
猫たちのこのような本能的な行動を理解することで、彼らの爪とぎに対する態度や、どのような爪とぎを好むか、また、どのようにして新しい爪とぎに興味を持たせるかについてのヒントを得ることができます。
爪とぎを使わない原因5つ
それでは、爪とぎが猫の「本能」と深く関わっていることを知った上で、次は「なぜ爪とぎを使ってくれないのか」について考えていきましょう。
猫が爪とぎを使ってくれない原因として、一般的に、次のようなことが考えられます。
- 爪とぎの場所が気に入らない
- 素材や硬さが合わない
- 爪とぎのサイズが合っていない
- 他のモノ(家具や壁)が爪とぎより魅力的
- 新しい爪とぎに対する不安
我が家の3匹の猫たちは、それぞれ好みが違っていて、それぞれお気に入りの場所でよく爪とぎをしています。
好みや環境によって、爪とぎを使わないケースは十分考えられそうですね!
原因が分かれば、原因に合わせたしつけ方法で対策することができます。まずは、猫ちゃんがなぜ爪とぎを使ってくれないのか考えていきましょう。
爪とぎの場所が気に入らない
猫は爪とぎの場所に非常に敏感です。
爪とぎは、猫同士の縄張りを示すマーキング行為の意味合いもあるため、場所には相応の”こだわり”があるのかもしれません。
我が家のチョロは、日当たりの良い場所や家族が集まるリビングなど、人目につきやすい場所で爪とぎをするのが大好きです。
逆に、人通りが少ない場所や暗い場所に爪とぎを置いても、あまり利用されないことが多いです。
猫ちゃんのお気入りに場所など、好みそうな場所を狙って爪とぎを設置するのがオススメです。
素材や硬さが合わない
猫にとって、爪とぎの素材や硬さも大切なポイントの1つです。
爪とぎの素材には、麻紐やダンボール、それに木材など様々な種類があります。それぞれ、飼い主からの目線でメリット・デメリットがありますが、同時に猫たちにも爪の研ぎ心地など好みがあります。
我が家のクリは、ダンボール素材の爪とぎを好むのに対して、モチは硬い麻紐のような素材を好むことがわかりました。
ガシガシと力強く爪とぎしたい子や柔らかい素材で爪とぎをしたい子など、3匹の猫たちでも好みは様々です。猫の好みは一様ではないので、いくつかの種類を試してみると良いでしょう。
ダンボール素材の爪とぎなどで、研ぎカスが舞ってしまう場合は、研ぎカスが出づらいタイプの爪とぎを購入することをオススメします。
”猫壱”のバリバリボールシリーズは、研ぎカスが少なくてかなりいい感じです。かれこれ6年ほど愛用しています!
爪とぎのサイズが合っていない
爪とぎのサイズが小さすぎたり、猫が伸び伸びと体を伸ばして爪とぎができない場合、あまり使ってもらえないかもしれません。
大型の猫や体を思いっきり伸ばして爪とぎをすることを好む猫には、十分なサイズの爪とぎを選ぶことが大切です。
また、猫ちゃんによっては縦型のポールタイプの爪とぎを好む子もいれば、平置きの床置きタイプの爪とぎを好む子もいます。初めは、複数のタイプの爪とぎを設置して様子をみるのがオススメです。
そのときに、爪とぎが動いてしまったり、爪を研ぐ姿勢が窮屈そうであれば、サイズを大きくするなど調整してあげましょう。
個人的には、可能な範囲で大きい爪とぎを買ってあげるのがオススメです。
大は小を兼ねる感じで、好きな部分で爪を研いでくれます。窮屈で使い辛いよりも猫たちの受けが断然良かったですよ!
他のモノ(家具や壁)が爪とぎより魅力的
家の中に、ソファやカーペット、壁紙など、爪を研ぐのにちょうど良いものがある場合、猫は新しい爪とぎよりもそれらのモノで爪とぎをすることがあります。
爪とぎをされたくない場所やモノから遠ざけるか、爪とぎになりやすい場所を事前に見極めて対策(カバーや保護シート)をすると良いでしょう。
我が家の場合は、数年前まで頻繁にソファを標的にされていました。
ソファに使用される布が爪とぎしやすいようで、こぞってバリバリと気持ちよさそうに爪とぎをするのです。
心のなかでは、「やめてくれぇぇぇぇ」と叫んでました(笑)
そんな爪とぎ問題を解決した方法は、ソファの生地の変更でした。
爪が引っかかりにくい素材の生地に変更しただけで、その後は1度も爪とぎを見ていません。
この経験から爪とぎの対策は、爪とぎされたくない場所の”魅力”を下げることがポイントだと学びました!保護カバーや素材の変更など、猫ちゃんの興味を惹かない対策がおすすめです。
新しい爪とぎに対する不安
猫の中には、新しいものや変化に対して敏感な子がいます。
新しい爪とぎを家に持ち込んだ際に、突然の変化や知らない香りに警戒して利用しないことがあるのです。
これは、猫の本能の1つである”ネオフォビア”と言う習性が関係しています。
ネオフォビアは、猫だけでなく多くの動物が持っている新しいもの(未知なモノ・コト)に対して警戒心を抱く習性です。
このような場合、徐々に新しい爪とぎに慣れさせるために、古い爪とぎと新しい爪とぎを一緒に置いてみるなどの工夫が必要です。
焦らずに、猫ちゃんが慣れるまで見守ってあげる忍耐力が必要ですね。
猫ちゃんが爪とぎに慣れるのを手助けする方法として、マタタビを利用する方法があります。詳しくは、↓の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
その他のお手軽なしつけ方法:筆者の実体験あり
続いては、我が家で実際に行った実体験を元に、↑で紹介した以外のしつけ方法や具体的な事例について紹介していきます。
私自身、大掛かりなしつけ方法は実践していないため、誰でもできるお手軽な方法ばかりです。
できそうな範囲で、試していただけたら幸いです。
結局のところ、爪とぎ周りの環境を整える以外は、猫さまのお心次第なところが十二分にあります。あまり、悩まずにできるところから挑戦していくのがオススメですよ。
すごくオススメ!3匹中3匹が気に入った爪とぎ
どんな爪とぎを買おうか悩んでいる飼い主さん向けに、我が家で6年以上使い続けているオススメの爪とぎを紹介します。
個人的にすごくオススメで、この記事以外でも何度か紹介しているほどです。とりあえずコレを買っておけば間違いない爪とぎだと思っています。
それが、この「猫壱 バリバリボール」です。
この爪とぎの良いところは、以下のとおり。
- 研ぎカスが出づらい
- 爪とぎ部分が交換できて長く使える(6年ほど使用)
- すり鉢型で猫がくつろぎやすく馴染みやすい
猫ちゃんに爪とぎを快適に使ってもらうには、長く慣れて親しんでもらうことがとても大切だと思っています。
ですが、ほとんどの爪とぎは使い切りで、ボロボロになれば捨てるしかありません。
そんな中、バリバリボールは爪とぎ部分を交換して、外枠はそのままに爪とぎの使用感を損なうことなく使い続けられるんです!
そのおかげか、かれこれ6年ほど我が家の猫たちに親しまれています。当然、交換パーツの補充で長く使えるためコスパも良い感じです。
飼い主さん・猫ちゃんの双方にメリットのある爪とぎだと思います。
ちなみに、バリバリボールシリーズには、タワータイプの商品もあり、↓の感じでキャットタワー(ミニタワー)兼爪とぎとしても使用できますよ。詳しい使用感については、下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
我が家の爪とぎ場所ランキング!困ったらココに置いちゃえ
我が家には、全部で5箇所の爪とぎスポットを用意していますが、それぞれ使用頻度が全然違います。
猫たちの好みの問題が大きいのかと思いますが、それだけではないはず!
そこで、我が家の爪とぎのうち、一番好まれやすい場所の特徴について、ランキング形式で紹介していきます。それがコレっ!
- 1位:日当たりの良い、リビングの窓際
- 2位:遠巻きにリビングが見える静かな日陰
- 3位:家族が集まりやすい場所
「日当たりの良い場所」は、やはり好まれやすい傾向があります。
日向ぼっこをするために立ち寄りやすい場所でもあるので、立ち寄ったついでにバリバリしていく感じもよく目にしますね。
ただ、それだけではなく、家族が集まりやすい場所の方が、使用頻度が高いことがわかっています。
とても嬉しいことに、一人ぼっちでいるよりも家族みんながいた方が安心するらしく、自然と人の多い部屋に集まってくるのです。
もし、落ち着ける場所優先で人の少ない部屋に設置してるのであれば、リビングなどに爪と後を用意するだけでも、気に入ってくれるかもしれませんよ!
我が家で行う新しい爪とぎを迎える”儀式”
我が家では、新しい爪とぎを迎える際には、必ず行ういわば”儀式”的なルーティーンがあります。
このルーティーンを行うことで、猫たちに新しい爪とぎに慣れてもらい、自然な流れで使ってもらえるように誘導しています。
どんなルーティーンかというと、次のようなことです。
- 初めは、必ず日向に設置する
- マタタビを利用して注目を集める
- おもちゃで遊んで慣れてもらう
およそ、上記のポイント守って行うだけでも、グッと爪とぎに慣れてもらいやすいと思います。
特に、爪とぎによく付属されるマタタビ粉は効果てきめんです!用法用量を守る必要がありますが、夢中になって爪とぎに集まってくれるので、そのままお気に入りになることも少なくありません。
マタタビ粉の使い方がいまいちわかりにくい場合は、↓の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
絶対に”無理強い”はダメ!
最後に、これだけは守って欲しいポイントがあります。それは、”絶対に無理強いしないこと”。
新しい爪とぎを買って「喜んでくれるかな?」「これで、家具を傷つけるのやめてくれるかな?」と期待する気持ちはよーく分かります。
私自身、良かれと思って猫用品を買い足したときに、見向きもされなくて悲しくなった経験が数回どころではないです。
でも、ここで焦らないことがとても大切です!
先ほど少し説明しましたが、猫には”ネオフォビア”と言う新しいものを警戒する習性があります。
ただでさえ、警戒しているのに飼い主さんから無理に爪とぎを強いられれば、余計に警戒心を強めてしまいかねません。
心配になる気持ちをグッと堪えて、焦らずに、猫ちゃんの様子を見ながら、気長に構えるのが飼い主さんの大切な役目だと思います。猫ちゃんの気に入る爪とぎを模索していきましょう!
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