- 猫がキャットタワーの落下で怪我する事例は少なくない
- 手軽にできるキャットタワーの落下対策を紹介します
- もしも、キャットタワーから落下してしまったときは楽観視しないこと!
元気よく活発な猫ちゃんが、キャットタワーから転落してしまう。そんな事故は、避けたいですよね。
キャットタワーを安全に楽しんでもらうために、キャットタワー周りの環境を整えたり、落下防止の工夫を施すことはとても重要です。
この記事では、初心者でも手軽にできるキャットタワーの落下対策をまとめました。お家のタワーが、本当に安全かこの機会に是非チェックしてみてください。
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意外と多いキャットタワーから落ちる事故
猫と言えば、木登りが上手で高いところが好き、そんなイメージが強いのではないでしょうか?
高いところから華麗に着地する猫を見ていると、キャットタワーの落下事故は少し想像しにくいかもしれません。
しかし、そんな高い所が好きな猫ちゃんもキャットタワーから落ちることがあるのです。
アニコム損保対応動物病院のなかで、診療時間が夜間のみの動物病院に通院した請求をもとに、家庭どうぶつにおける夜間救 急診療の実態を調査した。夜間救急診療を受けた原因は、異物誤飲やケガ、骨折など、事故によるものが上位を占めた。
アニコム損保-夜間病棟に骨折などで受診する人が多い-
▲猫ちゃんが活発に動く夕方以降、動物病院が営業を終了した時間に起きる事故は、特に怖いですよね。
何かに気を取られていたり、足を滑らせたりと理由はさまざま。着地に失敗してケガをしてしまうこともあります。
安全に遊べるキャットタワーの環境を整えてあげるためにも、落下の原因を知り、対策することが大切です。
▲こんな感じで、くつろいでいても落下してしまうことがあります…。ヒヤッとしますね。
猫がキャットタワーから落ちてしまう原因と対策
猫が、キャットタワーから落ちてしまう原因はさまざま。
- キャットタワーの素材が滑りやすい
- 興奮状態で、他の物に気を取られていた
- キャットタワーが年齢・体格に合っていない
- てんかん等の病気による落下
- 登り口と下り口が1つしかない
大切なことは、キャットタワーの安全性の確保と猫ちゃんの年齢や体調にあわせて、キャットタワー周辺の環境を整えてあげることです。
気づいたことがあれば、できることから対策してあげましょう。
キャットタワーの素材が滑りやすい
キャットタワーに使われる素材、とくにステップ部分に使われる素材は、滑りにくいものを使用しましょう。
市販のキャットタワーは、多くの場合、猫ちゃんが乗っても滑りにくいよう、ステップ部分に滑りにくい素材(パイル地、フェルト地など)が使われています。
しかし、デザイン性の高いキャットタワーの中には、滑りやすい素材が使われ、あまり猫ちゃんに優しくないものも存在します。
キャットタワーを選ぶときは、ステップ部分に滑りにくい素材(パイル地、フェルト地など)が使われているものを選びましょう。
また、手作りのキャットタワーには、貼り付けタイプの絨毯をつけることで、滑りにくくすることができます。
興奮状態、他の物に気を取られている
遊びに夢中の猫ちゃんが、キャットタワーから落下してしまうことがあります。
勢いよく飛び乗ることで、足を踏み外してしまったり、虫に気を取られ高い位置から飛び降りてしまうことも。
とくに、若い猫ちゃんに多く、爪や足を怪我してしまうことも少なくありません。キャットタワーの周りをきれいに整頓し、万が一飛び降りても安全な環境を作ってあげましょう。
また、勢いよく登り下りをしてもぐらぐらしないよう、キャットタワーの耐久性にも気をつける必要があります。
フライングキャット症候群(猫高所落下症候群)
フライングキャットシンドロームのネコは数十メートルの高さから突然飛び降りてしまうことがあります。そして、症候群と名がつくように一度飛び降りた猫は繰り返し飛び降りてしまうのです。飛び降りる原因としては「高所に行くと遠近感がつかめずに落下してしまう」「鳥や虫に気を取られて落下してしまう」などが考えられますが、これといった理由は解っていません。
南が丘動物病院-猫の落下事故について-
あまり聞き慣れませんが、猫ちゃんの中には突発的に高所から飛び降りてしまう子がいるようです。
天井付近にキャットウォークなどを設置している家では、上記のような行動が見られないか注意してあげる必要がありそうですね。
キャットタワーが年齢・体格に合っていない
子猫やシニア猫がキャットタワーを使用する場合、運動能力が低く、キャットタワーから落下してしまうことがあります。
落下時に、上手に受け身をとることができず、骨折などのケガをしてしまうことも。
そのため、子猫やシニア猫用のキャットタワーは、段差をなるべく低く、頂上の高さも低い、サイズが小さいタワーを選んであげましょう。
成長に合わせて、キャットタワーの買い替えも必要になります。猫ちゃんの様子を観察し、快適なキャットタワーに交換してあげてください。
子猫にキャットタワーを用意するなら、少し様子をみることも必要?
子猫は、成長が早くどんどん大きくなっていきます。成猫の体格に成長する生後6ヶ月くらいまでは、1週間毎に目に見えて大きくなることも。
そのため、子猫用のキャットタワーは、すぐに物足りなくなり、買い替えが必要になるかもしれません。
子猫へキャットタワーを用意する場合は、生後6ヶ月以降で十分だと思います。詳しくは、「キャットタワーはいつから?子猫は何歳から遊べるのかまとめてみた」で紹介しています。
てんかん等の病気による落下
てんかんや認知症など、行動に異常をきたす病気にかかっていると、落下等の事故が起こりやすくなります。
キャットタワーの上で発作が起きると、パニックや硬直してしまい足を踏み外してしまうのです。
様子に異変を感じたり、先天性の病気を持っている場合は、いっそうの気遣いが必要です。
キャットタワーの高さを低くするなど、危険が少ない環境を整えてあげてください。そして、同時に動物病院で先生の指示を仰ぐことをおすすめします。
参考動画
登り口と下り口が1つしかない
キャットウォークを設置している場合、登り口と下り口を複数つくってあげることが重要です。
キャットウォークなどを作るとき、そのステップ部分は狭くなりがち。進行方向が行き止まりになっていると、無理に飛び降りようとしたり、振り返ろうとして足を踏み外したりと危険です。
快適なキャットウォークを用意する点でも、スムーズに登り下りできる経路を確保することが重要なのです。
また、多頭飼いをしているお家であれば、追っかけ子している際に行き止まりにならないよう、できるだけ多く経路を作ってあげましょう。
キャットタワーからの落下防止アイデア5つ
キャットタワーからの落下事故を防ぐための、お家でできる簡単なアイデアを集めました。
少しの工夫で、猫ちゃんの快適度がグッとあがるはず!できることから、対策していきましょう。
- 貼り付けタイプのカーペットを設置する
- 縁付の休憩場所が付属するものを選ぶ
- キャットウォークの縁に柵を設置する
- キャットタワーの周りに段差の低い家具などを設置する
- キャットタワーの安定性をチェック
貼り付けタイプのカーペットを設置する
すでに持っているキャットタワーに滑りやすさを感じるなら、貼付けタイプのカーペットで滑り止めをDIYしてあげましょう。
貼付けタイプのカーペットは、安いものなら100均で、高くても1,000円程度で購入することができます。
キャットタワー以外にも、猫が登る家具などの天井部分に貼り付けてあげると良いですね。
縁付の休憩場所が付属するものを選ぶ
キャットタワーの休憩スペースは、カップ状になっているものなど、ゆっくりくつろいでも落ちる心配のないものを選びましょう。
猫の中には、キャットタワーでウトウトしているときに落下してしまうこもいるようです。
安心して休むことができるように、カップやハウスなどが付属したキャットタワーを選んでみましょう。
キャットウォークの縁に柵を設置する
キャットウォークをDIYで設置するなら、縁に柵もつけてあげると安心です。
100均の素材を使ったアイデアなど、低コストで可愛らしいデザインのキャットウォークを作ることができます。
安全でおしゃれなキャットウォークは、憧れてしまいますね。DIYにチャレンジするときは、ぜひ思い出してみてください。
キャットタワーの周りに段差の低い家具などを設置する
キャットタワーに隣接するように、高さの近い家具を設置してあげましょう。
猫が移動できるルートが増え、逃げ場を失ったときの無理な飛び降りを防ぐことができます。
また、家具を上手に設置することで、壁面に家具を利用したキャットウォークを作ることもできますね。工夫次第で、猫ちゃんがよろこぶ安全なアスレチックをつくることができます。
キャットタワーの安定性をチェック
設置したキャットタワーのメンテナンスは、週1回ぐらいを目安に行うようにしましょう。
ネジの緩みや、棚板のグラつきなど、安定性を失ったキャットタワーはとても危険です。落下や倒れたタワーの下敷きになるなど、事故の原因になるため必ず確認するようにしましょう。
また、損傷した部品を見つけた場合は、交換や補修などの対応を行うようにしてあげましょう。
もしも、猫ちゃんがキャットタワーから落下してしまったら
猫がキャットタワーから落下してしまったとき、「大丈夫だろう」と判断するのは危険です。
上手に着地できていれば心配はいりませんが、身体を打ち付けたり、着地に失敗している場合、骨折などの怪我をしていることがあります。
猫ちゃんの中には、体調が悪くても、その姿を隠そうと振る舞う子もいます。私たちが注意深く観察して、怪我のサインを見逃さないようにしましょう。
- 手足を引きずりながら歩く
- 身体が腫れている
- 触ると痛がる、暴れる
- いつもと様子が違う
これらの様子を確認できたら、なるべく早く動物病院の受診をおすすめします。
また、様子に異変がなくても、落下時に身体を打ち付けるなど、心配がある場合は動物病院に相談すると安心です。
室内飼いの猫たちは運動不足と肥満により、本来持っている敏捷性や平衡感覚が十分発達していない可能性があり、家具からの落下でも着地に失敗し骨折するケースがあります。「猫は高いところから落ちても大丈夫」という認識を改めた方がいいかもしれませんね。
南が丘動物病院-猫の落下事故について-
「猫は、高いところから落ちてもOK」は、家猫たちには通用しないかもしれません。過信は禁物です。
安全対策に”絶対はない”、日頃の備えが重要:まとめ
今回は、キャットタワーの落下対策についてまとめていきました。安全のためにできることは、実はたくさんあるのだと再確認できました。
キャットタワーの安全対策に限りませんが、猫ちゃんに安心してもらうには“できることをしっかりやる”ことが重要なのだと感じます。
猫ちゃんによって、何が危険で何が危険でないのかは異なります。実際、我が家の猫たちも木登りが得意な子とそうでない子がいます。
猫たちの日頃の様子をしっかり観察して、“危険かも…”を減らしていくことが大切なのだと思います。
この機会に、部屋周りの安全チェックをしてみるのもいいかもしれませんね。
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