猫は、一日の間にあちらこちらと何度も爪とぎを行います。
お家で暮らす猫ちゃんも、日頃から爪とぎをする姿を見せてくれることがありますよね。
そんな姿をみて、「どんな気持ちで爪とぎをしているんだろう?」「なんだか、楽しそうだけど嬉しいのかな?」と疑問に思う飼い主さんもいるのではないでしょうか。
この記事では、猫が爪とぎするときの気持ちについて、具体的な行動とあわせて紹介していきます。
調べてみたところ、猫は爪とぎ1つをとっても、さまざまな気持ちを表現しているようです。言葉はわからないけど、いろんな気持ちを伝えたくれているんですね。
ぜひ、毎日のコミュニケーションの参考にしてみてください
猫は、嬉しいときに爪とぎをする?
猫が爪とぎをする様子が、なんだか楽しそうに見えたり、嬉しそうに見えたことがある場合、あながち間違いではないかもしれません。
日常的に行う爪とぎには、猫の気持ちやメッセージが含まれていることがあるからです。
以下の行動は、猫が爪とぎに嬉しい感情や愛情を含めている一例です。
- 飼い主の顔を見ながら爪とぎをする
- 飼い主の身体で爪とぎする
- リラックスした様子で爪とぎをする
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
飼い主の顔を見ながら爪とぎをする
猫が爪とぎをするとき、ジーーっとこっちを見つめながら、見せつけるように爪とぎをすることがあります。
これは、飼い主さんの注目が欲しいときや、遊んでほしいときに見られる行動です。
爪とぎをすることで、飼い主さんの視線が自分に集まることを知っているのかもしれませんね。
また、遊んだ後などに勢いよく爪とぎを始める場合は、遊んでもらえて興奮した気持ちを爪とぎすることで表現していることもあります。
それだけ、満足感が高かったと考えれば、嬉しい気持ちのあらわれだと言えるのではないでしょうか。
飼い主の身体で爪とぎする
猫の中には、飼い主の背中や足などを狙って、爪とぎのように前足を交互に引っ掛ける動作をする子がいます。
これは、顔を見ながら爪とぎをする場合と同様に、飼い主さんの注目が欲しいときや、遊んでほしいときに見られ、直接的に飼い主さんに伝えようとする行動です。
猫は、物欲しげな表情で爪とぎをしてくる姿に、人間が心を打たれてしまうことを知っているのかもしれませんね。
もちろん、飼い主の身体に自ら触れてくるということは、それだけ飼い主さんとの信頼関係ができている証拠です。
甘える猫の心の中は、きっと幸せな感情でいっぱいなのではないでしょうか。
リラックスした様子で爪とぎをする
ベッド兼用タイプの爪とぎやお気に入りの場所に設置された爪とぎで、ゆったりした表情でリラックスしながら爪とぎしていたら、安心して幸せな気持ちになっていると考えられます。
猫が爪とぎをする理由には、ストレス発散や気持ちを落ち着ける目的が含まれます。
爪とぎを行うことで、気持ちを落ち着け、ストレスの発散を行っているのです。そのため、ストレス発散をした後は、スッキリして嬉しい感情になるのかもしれません。
ベッドタイプの爪とぎで、爪とぎ後にそのまま眠る場合など、リラックスしている様子であれば嬉しい気持ちで過ごせているのではないでしょうか。
いろんな感情で爪とぎをする我が家の猫たち
猫が爪とぎをするときの感情について調べていて、「たしかにそうかも!」と思うことがいくつかありました。
例えば、我が家の猫たちは、決まってご飯の時間が近づくと私の周りをウロウロし始めます。
そして、しばらくすると背中や足に爪を軽くたてて(本気じゃない程度です)爪とぎのような仕草をするのです。
そんな猫たちに目を向けると、「にゃーーー」と物欲しげな声で鳴きます。
これは、きっと私のことを信頼して「おねだり」をしているんですね(こうすれば、簡単に釣れるって思ってる説も否定できませんが…)
心を許してくれてるんですから、ポジティブな気持ちで爪とぎをしているのかな?と思います(笑)
また、この後に触れますが、猫同士で小競り合いをした後や、大きな音に驚いた後にも爪とぎをします。
それはもう、すごい勢いで爪をガリガリ研いでます。きっと、気持ちを落ち着けようとしてるんではないでしょうか。
私たちも、ハラハラするときやむしゃくしゃするときは、何かで気を紛らわそうとしますよね。たぶんのそんな感じなんだと感じました。
ちなみに、我が家で使用している爪とぎは↓の記事でレビューしています。気になった方はぜひ読んでみてね
猫が爪とぎをするときの気持ち【その他】
猫が爪とぎをしているときには、「嬉しい」以外にも様々な気持ちが関係しています。その中でも、代表的なものは、以下のとおりです。
- 縄張りを周りにアピールしたい
- イライラしている
- なんだか落ち着かない
それぞれ詳しくみていきましょう。
縄張りを周りにアピールしたい
猫が爪とぎを行う目的の一つに、自身の縄張りを示す「マーキング」があります。
爪とぎをすることで、自分の匂いを残し、周りの猫に縄張りを主張する意味があります。
この「マーキング」は、本能で行っており、自分の匂いをしっかり残すことで、猫ちゃん自身が安心して過ごすことにも繋がります。
多頭飼いをしていると、猫たちがそれぞれ別々の場所をお気に入りの爪とぎ場所にしている光景を目にします。
外に比べ狭い屋内でも、縄張りの主張はしっかり行っているのかもしれません。
イライラしている
猫は、イライラしているときに爪とぎを使ってストレスを発散しようとします。
これは、ストレスに対する反応の一種で「転位行動」と言うそうです。
人間も大勢の前でスピーチをするときや大切な試験の前など、緊張して落ち着かない場面で髪をいじったり、頭を掻いたりします。
同じ様に猫も、ストレスを感じた時に爪とぎに向かってガリガリと爪をたててしまうのです。
大きな音に驚いたときなど、少しパニックになったときに爪とぎを始めたら、優しくなだめてあげたいですね。
猫ちゃんによっては、ストレスから爪とぎを噛んだり食べてしまう場合があります。
これも、ストレスから来る転位行動の一種で、誤飲や怪我などの危険性を伴います。
対策については、コチラの記事(猫が爪とぎを食べる!?ダンボールを噛む理由と対策まとめ)で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
なんだか落ち着かない
イライラしているときと同じ様に、不安や恐怖を感じているときにも爪とぎを行うことがあります。
これも、ストレスに対する「転位行動」です。
来客や、掃除中など落ち着かない状況にストレスを感じ爪とぎで心を落ち着けようとするのです。
また、激しめに遊んだ後でも、「転位行動」が見られます。これは、興奮した気持ちを沈めるために行います。
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